「偶蹄目」の版間の差分

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'''ウシ目'''(うしもく)または'''偶蹄目'''(ぐうていもく) Artiodactyla は、かつて使われていた[[脊椎動物門]] [[哺乳綱]]の1目。現在の[[鯨偶蹄目]]([[クジラ偶蹄目]])から[[クジラ目|鯨類]](鯨目)を除いたグループによって構成されていた。'''偶蹄類'''(ぐうているい)ともいう。
 
このグループは、[[ウマ目]](奇蹄目)と共に、四肢の先端に[[蹄]](ひづめ)をもつことを特徴とする。ウシ目(偶蹄目)とウマ目(奇蹄目)を合わせて[[有蹄目]]と分類されることもあったが、現在ではウマ目はウシ目よりも[[ネコ目]]や[[コウモリ目]]により近いとする説が有力であり、ウシ類とウマ類が共に蹄をもつのは、[[平行進化]]によるものであることがわかっている。[[中新世]]以降次第に衰退していったウマ目に対し、ウシ目は次第に勢力を伸ばしていった。現在では、[[カバ]]、[[イノシシ]]、[[ラクダ]]、[[キリン]]、[[ヤギ]]、[[シカ]]などの仲間を含む大きなグループに発展し、有蹄動物全体の約90%を占めている。また、
後述されるようにクジラ類をも内包することが明らかになりつつあり、非常に多様性に富んだ発展を遂げて、繁栄しているグループであることになる。
 
“偶蹄”目と呼ばれるように、ウシ目の特徴は、2つに割れた蹄である。これは第3指と第4指(中指と薬指)が変化したもので、主蹄(しゅてい)と呼ばれる。また、かかとにあたる部分に、副蹄(ふくてい)とよばれる小さな蹄がついているものもあり、岩場などでずり落ちないようになっている。