「テンポ・ルバート」の版間の差分

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'''テンポ・ルバート'''({{lang-it-short|tempo rubato}})とは訳せば「盗まれた時間」という意味であり、本来的には音符の音価の一部を奪い、後続するどれかの音符に返すことで、楽句を拍上でずらすことを意味していた。この場合では全体的なテンポには変化は生じない。19世紀以降ではこの概念は退化して、柔軟にテンポを変えるという意味で用いられるようになった。<ref>クルト・ザックス 『リズムとテンポ』 音楽之友社、1979年</ref>
 
テュルクの『クラヴィーア教本』(1789)では「最も普通には、先取または遅延によって音符をずらすことをいう」と記述されているが、実際には古典派の時代を通してテンポ・ルバートの概念は衰退し、単にテンポを厳格にしすぎない程度の意味になっていた。