「立体配座」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
SuisuiBot (会話 | 投稿記録)
m +: ar
67行目:
 
==== コンフォメーション変化とフォールディング ====
タンパク質のコンフォメーションは[[構造生物学]]的分野の発展とともに理解が深まってきたが、これは[[コンピュータ]]の発展によるところが大きいといえる。また、タンパク質は結晶構造のような静的なものではなく、ダイナミックに立体構造を変化させていると言うモデルが明らかになってきており、従来のタンパク質像に新しい知見を与えている。特に機能分子である[[酵素]]などはその'''反応にコンフォメーションの変化が深く関わっている'''と言われている。
 
また、タンパク質が[[リボソーム]]で生産されると同時に立体構造を取り始めるが、その折りたたみ過程(フォールディング)は非常に素早く(エネルギー的に低い準位に移るだけなので)いまだよく理解されていない。コンピューター上で仮想のペプチドをフォールディングさせる[[シミュレーション]]が行われているが、現実にそうした[[ペプチド]]を作成すると再現できない場合が多い。また、'''カメレオンペプチド'''というαヘリックス、βシートどちらでも構成することのできるアミノ酸配列も見つかっているが、なぜそのような現象が起きるかということについても理解が深まっているとはいえない。