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'''ボレアース'''({{lang|grc|Βορέας, Boreas}})は冬を運んでくる冷たい[[北]]風の神である。ボレアスの名は、「北風」あるいは「むさぼりつくす者」を意味する。
 
ボレアスは非常に強力な神であり、それと同様に粗暴であった。ボレアースはしばしばほら貝を持ち突風にうねる外套を纏い、もじゃもじゃ頭に顎鬚を生やした、翼のある老人として描写された。[[パウサニアス]]はボレアースの足が蛇になっていると記しているが、通常の絵画においては、彼は人間の足を持ち背中に翼が付いている神として描かれている。
 
ボレアースは馬と密接に関連付けられている。ボレアースは雄馬の姿を取り、[[イーリオス]]の王[[エリクトニオス]]の雌馬たちとの間に12匹の仔馬をもうけたと言われている。これらの仔馬は、作物を踏みにじることなく穀物畑を走り抜けることができたと伝えられている。[[ガイウス・プリニウス・セクンドゥス|大プリニウス]]は『[[博物誌]]』の4章35節および8章67節において、雌馬の臀部を北風に向けて立たせれば、雄馬なしに仔馬を種付けできるのではないかと述べている。