「ブリタニカ百科事典第11版」の版間の差分

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[[Image:Encyclopaedia Britannica 1911.svg|thumb|300px200px|ブリタニカ百科事典第11版タイトルページ]]
[[Image:11Britannica.JPG|thumb|200px|ブリタニカ百科事典第11版]]
 
'''ブリタニカ百科事典第11版'''(ブリタニカひゃっかじてん だい11はん、'''1911年版ブリタニカ百科事典'''、1911 Encyclopædia Britannica)は、[[1910年]]から[[1911年]]にかけて発行された[[ブリタニカ百科事典]]の11番目の版で、全29巻からなる20世紀初頭の知識の集大成である。製作には当時の著名な研究者や、後に有名になる執筆者が多数参加している。また、この版は現在、[[アメリカ合衆国|米国]]で[[著作権の保護期間]]を経過し[[パブリックドメイン]]になっている。
 
== 概要 ==
[[Image:Britannica 1st ed.jpg|thumb|left|150px|ブリタニカ百科事典初版(第3巻)タイトルページ(M.DCC.LXXI : 1771)]]
[[画像:EncycBrit1913.jpg|thumb|leftright|200px||1913年の宣伝チラシ]]
[[1768年]]12月6日から1771年かけて最初の3巻(2,391頁)[[エジンバラ]]で発行されたブリタニカ百科事典は、数々の改訂を経て第11版において大幅に再編成され書き直された(全29巻:本文28巻+索引1巻)。この版は後の版の基として長く使われ、それは[[1974年]]に最新の情報に基づいて大幅に刷新された第15版が発行されるまでの間続いた。
 
[[ケネス・クラーク]]卿 (''Sir Kenneth Clark'')はAnother Part of the Wood (1974)の中で第11版についてこう述べている。「読者は一つの記事から他の記事へと飛び跳ねる。単なる事実や日付だけでなく、各執筆者の精神の働きと個性に魅了される。これは、情報を強く印象づけるにはわずかな偏見が必要だという[[ディドロ]]の伝統に沿って作られた最後の百科事典に違いない。『窓辺に座ってブリタニカ百科事典を読み、ゆっくりくつろぐ魂』と[[T・S・エリオット]]が書いたとき、彼は確かに第11版のことを考えていたのである。」