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'''ソドム''' (Sodom) は、[[カプコン]]の[[アクションゲーム]]『[[ファイナルファイト]]』、および[[対戦型格闘ゲーム]]『[[ストリートファイターZERO]]』シリーズに登場する架空の人物。
 
本項では『ストリートファイターZERO』(以下『ZERO』)シリーズのソドムを基本として記述する。
 
== キャラクターの設定 ==
[[組織犯罪|犯罪組織]]マッドギアの元幹部であり、そこで地下[[プロレス]]を主催していた[[実業家|プロモーター]]。自身も度々そのリングに上がり、無敗を誇っていた。[[日本]][[]]を被って[[アメリカンフットボール|アメフト]]の防具を付けており、胸には「死」と「心」を合わせたような、間違った[[漢字]]が描かれている。
 
[[リチャード・チェンバレン]]主演のテレビドラマ『[[将軍 SHOGUN|将軍]]』を見て感動したのをきっかけに、日本および[[日本の文化]]に傾倒する。ニホン通として絶対のプライドを持っているが、微妙に日本文化を勘違いしているところもあり、思い込みが激しい。
とにかく日本および[[日本の文化|日本文化]]が大好きで、日本通として絶対のプライドを持っているアメリカ人だが、微妙に日本文化を勘違いしているところもあり、思い込みが激しい。マッドギア崩壊後、自らのジャパニズムが間違っていることに気付き、それを見直すべく日本に渡って[[飛騨]]の[[禅寺]]で修行を積み、それまで[[武器]]として使用していた「[[日本刀|カタナ]]」を「[[十手]]」に変え、「ジャパニーズ・[[マーシャルアーツ]]」なる[[格闘技]]と「[[わび・さび|ワビサビ]]・マインド」を習得したが、それでもなお勘違いは多い。その後は帰国して、真の理想である新生マッドギア(魔奴義亜)創立のために活動を開始する。[[中平正彦]]の漫画『[[ストリートファイターZERO (漫画)|ストリートファイターZERO]]』では素顔は見られたくないらしく、[[春麗]]と[[キャミィ|キラービー]]にマスクを割られ戦意を喪失している。
 
とにかく日本および[[日本の文化|日本文化]]が大好きで、日本通として絶対のプライドを持っているアメリカ人だが、微妙に日本文化を勘違いしているところもあり、思い込みが激しい。マッドギア崩壊後、自らのジャパニズムが間違っていることに気付き、それを見直すべく日本に渡ってる。そこで[[飛騨]]の[[禅寺]]で修行を積み、それまで[[武器]]して使用していた[[日本刀|カタナ]][[十手]]に変え、「ジャパニーズ・[[マーシャルアーツ]]」なる[[格闘技]]と「[[わび・さび|ワビサビ]]・マインド」を習得したが、それでもなお勘違いは多い。その後は帰国して、真の理想である新生マッドギア(魔奴義亜)創立のために活動を開始する。[[中平正彦]]の漫画『[[ストリートファイターZERO (漫画)|ストリートファイターZERO]]』では素顔は見られたくないらしく、[[春麗]]と[[キャミィ|キラービー]]にマスクを割られ戦意を喪失している。
また嫌いなものに「[[ガイ (ファイナルファイト)|ガイ]]」とあるのは、ガイから「日本文化を誤解している」と指摘されたためであり、マッドギアを壊滅させられたことに対しての直接的な恨みではない。ソドムにとってこの指摘は相当な屈辱だったようである。なお『[[ストリートファイターZERO]]』及び『ZERO2』ではソドム使用時にはガイがラスボスとなっている。
 
また嫌いなものに「[[ガイ (ファイナルファイト)|ガイ]]」とあるのは、ガイから「日本文化を誤解している」と指摘されたためであり、マッドギアを壊滅させられたことに対しての直接的な恨みではない。ソドムにとってこの指摘は相当な屈辱だったようである。なお[[ストリートファイターZERO]]および『ZERO2』ではソドム使用時にはガイがラス最終ボスとなっている。
悪の組織の幹部であった身だが、基本的には「[[武士道|ブシドー]]・スピリッツ」に則った正々堂々とした戦いを信条としており、根っからの悪人ではなく善人に近い性格。実際、『ファイナルファイト』の全6人のステージボスの中で、ただ一人でプレイヤーに戦いを挑んできたのは彼のみである。
 
悪の組織の幹部であった身だが、基本的には「[[武士道|ブシドー]]・スピリッツ」に則った正々堂々とした戦いを信条としており、根っからの悪人ではなく善人に近性格実際、『ファイナルファイト』の全6人のステージボスの中で、ただ一人でプレイヤーに戦いを挑んできたのは彼のみである。[[中平正彦]]の漫画『[[ストリートファイターZERO (漫画)|ストリートファイターZERO]]』では素顔は見られたくないらしく、[[春麗]]と[[キャミィ|キラービー]]にマスクを割られ戦意を喪失している。
『ZERO3』の[[ユーニ]]いわくBPという数値が高く、武装解除するとさらに上昇する。
 
『ZERO3』の[[ユーニ]]いわくBPという数値が高く、武装解除するとさらに上昇する。
事故により廃墟となったマンハッタンビルの49階に、自ら購入したジャパニーズグッズを大量に置くなど、勝手に利用している(中には盗んだ物もある)。『ZERO3』のホームステージは、この部屋になっている。
 
事故により廃墟となったマンハッタンビルの49階に、自ら購入したジャパニーズグッズを大量に置くなど、勝手に利用している(中には盗んだ物もある)。『ZERO3』のホームステージは、この部屋になっている。また、[[歌舞伎]]役者を[[西洋]]風にアレンジしたような奇抜なデザインのペイントを施した大型[[貨物自動車|トラック]]を所有している。『ZERO2』のホームステージに登場するこのトラックは日本版と海外版でデザインが異なる。
 
『ZERO3』において、[[ロレント (ファイナルファイト)|ロレント]]が行うはずだった[[シャドルー]]基地占拠作戦を聞き、基地をそのまま新生マッドギアのアジトにすることを思い付く。ところが、同作品のエンディングでサイコドライブの力によりほとんど無敵状態となった[[ベガ (ストリートファイター)|ベガ]]に「イッセ・イチダイノBIGショウブ」である「カミカゼアタック」を敢行し大型トラックをベガの基地に激突させ、サイコドライブを破壊、そのまま基地の大爆発に巻き込まれ生死不明となる等、勇敢な所を見せた。これを見た[[ナッシュ (ストリートファイター)|ナッシュ]]と春麗はソドムを「本物のサムライ」と評し、ロレントは「真の男の魂」と称揚して、彼の生存を信じた。
 
== ゲーム上の特徴 ==
「ジャパニーズ・マーシャルアーツ」の名の通り、日本の格闘技とマーシャルアーツを融合させたような技を使う。重量級であるために歩行速度はやや鈍重だが、ジャンプの軌道が低いうえに滞空時間は短いため、対空で落とされにくい。技の威力は高めに設定されている。武器として使っている十手のおかげでリーチもそれなりに長く、強力な投げ必殺技も持つため、打撃と投げの脅威を前面に押し出したキャラクターである。

『ZERO3』でX-ISMを選択すると『ファイナルファイト』時代のように武器が刀になるが、攻撃判定やリーチの変化は無い。『ファイナルファイトリベンジ』は『ZERO3』のX-ISMと同様に刀を持っている。
 
== ファイナルファイト時代のソドム ==
ステージ2のボスとして登場。両手に刀([[正宗|マサムネ]])を2本持っており、攻撃を受けると落とす。マサムネは通常の刀([[村正|ムラマサ]])と違い、落ちても消滅しない。また、打撃に対して非常に強い耐性を持っており、掴み技もしくは武器攻撃を使わないとまともなダメージを与えられない。しかし迂闊に掴みに行こうとすれば、強力な斬撃や非常に攻撃判定の広い突進技「変位抜刀霞斬り」が来ることになり、近づくる。いわゆるパターンを見つけなければ絶対にノーダメージで勝つこともままならのできないボスであり、「初心者キラー」として恐れられた
 
いわゆるパターンを見つけなければ絶対にノーダメージで勝つことのできないボスであり、「初心者キラー」として恐れられた。弱点として真上や真下方向に突進することができないため、プレイヤーはこのどちらかの位置で待機し反撃するのが有効な戦い方であるとされた。またマサムネの落ちても消滅しない特性と刀を拾う動作のわずかな無敵時間を利用して突進をすり抜けながら掴み技をかける戦法が発見され、プレイヤー間で浸透していった。
 
一人プレイのみの[[スーパーファミコン]]版(『ガイ』も同様)でも二刀流でプレイヤーに勝負を挑んできたので、2人同時プレイでソドムを完全に素手にできる業務用より余計に強く感じられる。
 
また、海外のスーパーファミコン版『ファイナルファイト』のソドムは、[[旧約聖書]]の罪悪都市[[ソドムとゴモラ|ソドム]]という悪い意味に繋がるという意味から名前が、「カタナ」という名前に改名されている。関連する言葉にソドミー([[w:sodomy|sodomy]])がある。
 
なお『マイティファイナルファイト』ではソドムは3兄弟の末っ子であり、同作品にはソドムの次兄がステージ4のボスで登場し、長兄もステージ5の中ボスとして出てくる。
 
== 技の解説 ==
技名のほとんどが日本語に由来する。技名に「[[地獄]]」、「[[仏滅]]」、「大凶」などの縁起の悪い言葉(アンラッキー・ワード)が入っている。これは、「忌み嫌われる言葉を浴びせることによって、相手に精神的なダメージを与える」というソドムの勘違いを体現している。
 
=== 特殊技 ===
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=== 必殺技 ===
; ジゴクスクレイプ(ジゴクスクレイパー)
: 滑るように前進しながら、手にした十手を振り払う技。初代『ZERO』のみ、弱で出すと2段ヒットする。弱はガードされても反撃を受けづらく、強は隙が大きい代わりにヒットさせれば相手ダウンさせ代わりに隙が大きい。『ZERO2』以降はコマンドが変更になった。技名の由来は「地獄」。
: なお、スクレイプ(scrape)とは「こする」という意味の単語だが、"レイプ"(rape)という表示が良くないためか、『ファイナルファイトリベンジ』での名称は「ジゴクスクレイパー」という名称になっている
; ブツメツバスター
: 小さく飛び掛かって相手を掴み、そのまま飛び上がって地面に叩き付ける。有効間合いは、技の威力に反比例して弱・中・強の順に狭くなる。シリーズが進むにつれて投げ間合いは狭くなり、相手を掴めなかったときの隙も大きくなった。技名の由来は「仏滅」。
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: 十手を構えて突進打撃し、地上でヒットすると相手を掴み、地面を画面端まで引きずり摩擦熱で燃やす。『ZERO2』までは十手に食らい判定が無く、突進中の攻撃判定もそれなりに強い。また、相手に当たらない限り一定距離を突進するため、突進の終わり際をガードさせれば隙は少なくなる。技名の由来は「大凶」。
; シラハキャッチ
: 『ZERO2』にて追加。相手の攻撃を受け流して反撃に転じる、いわゆる当て身投げ属性の技。受け止めることができる攻撃は、しゃがみガード不可の中段攻撃とジャンプ攻撃のみ。地上からの中段攻撃に対しては大きい受け止め判定を持つが、ジャンプ攻撃に対する受け止め判定は非常に小さいため、ジャンプ攻撃を狙って受け流すのは困難。また、『ZERO2』では、この技のモーション中にダメージを受けた場合は通常の1.5倍のカウンターダメージを受ける。技名の由来は「真剣白刃取り」。
; ヤグラリバース
: 『ZERO3』にて追加。宙返りして十手を地面に突き刺し、相手の下段攻撃をかわしながら攻撃。技名の由来は「[[櫓]]」。
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== ソドムの勝利メッセージ ==
『ZERO』シリーズの勝利メッセージでソドムの言う英文は、実は日本語の韻をそのまま英単語の羅列に置き換えただけのものである。例えば「NIP ON DIE SKI!(訳:嫌いじゃねぇよアンタ)」は「日本大好き」、「GOTS AND DEATH!(訳:まぁまぁ、よかったぜ! )」は「ごっつぁんです」と読むことができる。ゆえに、そのままでは英文として読めず、また注釈としてついている日本語訳も意味を成していない。その一方で、日本語訳が『気の毒な野郎だぜ』となる語のように、意訳として成立していると取れなくもないものも存在する。これらの勝ちゼリフは、俗に'''ソドム語'''とも呼ばれている。
 
== ソドムにまつわる怪現象 ==
初代『ZERO』でのソドムの立ち強キックは、攻撃判定が出現しているときにガード不能になる一定の時間帯が存在する。相手がガード操作をしているにも関わらず、勝手にガードを解くのである。この現象は登場キャラクター全員に適用されるため、ソドムが相手を転ばせてからその起き上がりにタイミング良く立ち強キックを重ねることで一方的に攻撃を与えられ、さらに必殺技キャンセルも可能であためにそのまま「ジゴクスクレイプ」、「ダイキョウバーニング」、「メイドノミヤゲ」などに繫いでダウンさせてから、起き上がりに再び立ち強キックを当ててダメージを与えるという怖ろしい戦法が可能であった

次回作の『ZERO2』では、オリジナルコンボを発動した相手の攻撃を、本作で新たに追加された「シラハキャッチ」を決めてダウンさせると、起き上がった相手がいきなり強制前進を行い、相手のオリジナルコンボの効果が半永久的に持続するという現象が起こる。この現象は、ソドムの相手が攻撃を食らうか、そのラウンドが終了するまで続く。これらの現象は『ZERO2 ALPHA』以降は全て削除された。
 
== 担当声優 ==