「カラー映画」の版間の差分

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== 歴史 ==
「映像に色をつける」という試みは[[サイレント映画]]時代の初期から試みられており、当時は1コマ1コマ手作業で着色されていた。その後カラーフィルム自体は[[1916年]]に2原色式[[テクニカラー]]が開発されるが、青や黄色が表現できないなど、色彩再現力が不完全であった。[[1932年]]にはそれらの欠点を克服した3原色式の改良版テクニカラーが開発され、[[ディズニー]]の[[シリー・シンフォニー]]・シリーズの『[[花と木]]』で初めて採用される。[[ウォルト・ディズニー]]は2年間の3原色式テクニカラーの独占使用契約をテクニカラー社と結んだため、その間他の映画スタジオは2原色テクニカラーかあるいは[[シネカラー]]などの不完全なカラー・システムの使用を余儀なくされた。[[1935年]]には初の全編テクニカラーの長編劇映画『[[虚栄の市]]』([[ルーベン・マムーリアン]]監督)が公開され、カラー映画の製作本数は徐々に増えていく。この頃に作られたカラー作品の映画には、『[[白雪姫]]』([[1937年]])、『[[ロビン・フッドの冒険]]』([[1938年]])、『[[オズの魔法使]]』([[1939年]])、『[[風と共に去りぬ (映画)|風と共に去りぬ]]』([[1939年]])、『[[ファンタジア]]』([[1940年]])などがある(いずれもテクニカラー作品)。テクニカラーは色の表現力や耐久性で他のカラー・システムを圧倒し、色彩映画の代表格となっていく。[[第二次世界大戦]]中から戦後しばらくの間は主に[[ミュージカル]]映画で活用された。また東側諸国でも第二次世界大戦後、[[ナチス・ドイツ]]から奪った[[アグフア・ゲバルト|アグファ]]カラーフィルムを使い、[[1949年]]のソ連映画『[[ベルリン陥落]]』などのカラー映画が登場した(余談であるが、[[小津安二郎]]はアグファカラーの色彩を好んでおり、『[[彼岸花 (映画)|彼岸花]]』以降のカラー作品にアグファカラーを用いている)。
 
前述のテクニカラーは光をプリズムに通して分光させ、2原色法ならば赤・緑に、3原色法ならば赤・緑・青にそれぞれ感光させたものを再び合成させて完成プリントを得る方式であり、撮影時にそれぞれ通常の2あるいは3倍の量のフィルムが必要であった。しかし[[1954年]]頃には1本のフィルムでカラー撮影が可能な[[モノパック]]方式の[[イーストマン・カラー]]が実用化され(開発は[[1930年代]]半ばから続けられていた)、次第にテクニカラーに取って代わっていく。しかし初期のイーストマン・カラーは複雑な科学処理を伴うために褪色しやすい上に、表現力でテクニカラーに劣っていた。
 
日本では、短編カラー映画は、[[1937年]]に作られた『[[千人針 (映画)|千人針]]』が最初である。[[1944年]]に『[[春の歌]]』も作られた。この2作品はあまり知られることもなく、特に『春の歌』は作られたことは立証されているもののフィルムが戦災で焼失している。『千人針』のほうは、かなり欠損しているものの、満州に進攻してきたソ連軍に接収されたフィルムが、ロシアのアーカイブに保存されていた。[[1951年]]の[[松竹大船撮影所]]製作の『[[カルメン故郷に帰る]]』が、日本の最初の長編カラー映画(なお、カラー・システムは国産のフジカラー)であり、「日本の最初のカラー映画」としている文献もよく見かける。なお、日本の最初のカラー特撮映画では『[[宇宙人東京に現わる]]』が最初であった。
 
[[1970年代]]までにはカラー映画が主体となり、[[1980年代]]以降、モノクロ映画の製作は『[[シンドラーのリスト]]』『[[エド・ウッド (映画)|エド・ウッド]]』などわずかとなった。これらの作品はフィルム価格や撮影技術などの制限で仕方なくモノクロになったのではなく、モノクロの映像が与える効果を狙って製作者側が意図的にモノクロを選んだものである。
 
== 参考資料 ==
*『Glorious Technicolor』 - 『[[ロビンフッドの冒険]]』DVD(2枚組スペシャル・エディション)に所収の、テクニカラーおよびカラー映画に関するドキュメンタリー。
 
== 外部リンク ==
*[http://www.widescreenmuseum.com/oldcolor/oldcolor.htm Early Color Motion Pictures at the American WideScreen Museum]
 
 
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