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2011年9月24日 (土) 23:59時点における版
Windows Recovery Environment (WinRE)、Windows 回復環境とは、Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7、Windows Server 2008 R2 オペレーティングシステムに含まれるツールセット。正常な起動を妨げる可能性のあるエラーの診断・復元を補助するツールを含む。
概要
WinREの実体は、Windows PEをベースとした、各種のコマンドを含む回復用のオペレーティングシステムである。BCD(Windows ブートマネージャ)が格納されるボリュームの\bootディレクトリと、Windowsがインストールされるボリュームの\Recoveryディレクトリから成る。
Windows インストールディスクから起動できる。また、Windows 7、OEMプリインストール環境のWindows Vistaでは、Windows の起動オプションからも起動できる。
構成
WinREは、主に次の機能を含む。
スタートアップ修復 (Startup Repair)
自動的に、Windowsのスタートアップに関する起動エラーを診断し、必要に応じて自動的に修復する。
システムの復元 (System Restore)
Windowsによって自動的に記録された復元ポイントより、Volume Shadow Copyを利用してコンピュータを以前の状態に戻す。
Windowsにおけるシステムの復元機能は、Windows Meで初めて導入された。
システム イメージの回復 (Complete PC Restore)
システム環境をディスク イメージとして記録しておく事で、トラブルが生じた際にシステム環境を完全に回復することができる。一般的なサードパーティ製バックアップツールに近い機能を提供するものである。
Windows メモリ診断
コンピュータの物理的な問題が疑われる場面において、RAMメモリの診断を行う。
コマンド プロンプト
Windows PE上で動作するコマンドプロンプトである。後述する回復コンソールとは異なり、完全なコマンドプロンプトが提供されており、プログラムの実行などもできる。
Windows 回復コンソール
WinREが導入される以前は、Windows 2000、Windows XPにおいてWindows 回復コンソールが提供された。これは、ファイル操作やディスクの診断操作を基本とした、コマンドベースの手動診断・回復環境である。
大まかな操作はコマンドプロンプトに似ている部分も多いが、使用可能なコマンドは限定されている。回復コンソールによって提供されるコマンドの中には、コマンドプロンプト上でコマンド(プログラム)を実行した場合とコマンド名が同じでありながら、引数やオプションが異なるものがある。
関連項目
- Windows PE - WinREの基礎を構成するOS