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==表記==
*[[仮名 (文字)|仮名]]では[[つ]]、ツで書き表され、普通の「つ」と区別するため、一般に「っ」、「ッ」のように小さく書かれる<ref>法令文にあっては、昭和時代までは慣行的に「つ」と大書きされていたが、平成からは小書きするよう通達された。「法令における拗(よう)音及び促音に用いる「や・ゆ・よ・つ」の表記について(通知)」(昭和63年7月20日 内閣法制局総発第125号内閣法制局長官総務室から 内閣官房内閣参事官室あての通知)</ref>。
*[[ローマ字]]では、後続の子音字を重ねて書く。ただし、ヘボン式において ch が後続する場合には、tch とする。子音字が後続しない場合の書き方はない。
**例:あった=atta = atta 、あっち=atti = atti/acchi/atchi
*コンピュータの[[ローマ字入力]]では、ヘボン式の tch は認識されないことが多く、cch が一般的である。また、促音を単独で打つ場合は xtu, ltu, xtsu, ltsu など。
*[[ハングル]]では[[パッチム]]の{{lang|ko|'''[[ㅅ]]'''}}(発音は基本的に{{IPA|t}})で表記する。
**例:[[札幌]]=삿포로、[[北海道]]=홋카이도
*[[音韻論]]上の[[音素]]記号では /Q/ で表される。
 
==発音==
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なお、次の音が摩擦音以外である場合の促音を[[内破音]]であるとする考え方も成り立つが、上記のように[[長子音]]を構成するとする考え方のほうが、次の音が摩擦音である場合を含めて促音を統一的に説明できる点で、より合理的と考えられる。
 
促音は母音を持たず、また前後の音より「[[きこえ度]]」(sonority)が高くなることがないので、単独で音節を構成したり、音節の主体([[音節|音節主音]])になることはない。
 
[[国際音声記号]]では次のモーラの子音と合わせて、子音に長音記号の {{IPA|&#720;}} を付けるか、子音を二つ重ねて表記する。破裂音で子音を二つ重ねて表記する場合、前の子音に閉鎖を開放しないことを表す {{IPA| &#794; }} を付けることも多い。
* 来て - {{IPA|k&#690;ite}}
* 切手 - {{IPA|k&#690;it&#720;e}} / {{IPA|k&#690;itte}} / {{IPA|k&#690;it&#794;te}}
* あさりアサリ - {{IPA|asa&#638;&#690;i}}
* あっさり - {{IPA|as&#720;a&#638;&#690;i}} / {{IPA|assa&#638;&#690;i}}
 
==外来語==
促音に類似した音素・音結合は[[イタリア語]]等の欧州地域の一部、及び[[朝鮮語]]、[[広東語]]、[[ミン南語]]、[[台湾語]]、[[ベトナム語]]などの古代中国語の[[声調]]の一つである[[入声]]を保存している東アジア地域に分布している。しかし、それに相当するものがない[[英語]]などに由来する[[外来語]]でも、日本語で発音・表記する際に促音が用いられることがある。特にもともと短母音+1[[破裂音]]または[[破擦音]]で終わっていたものは、日本語では促音+1音節という形で表されることが多い(ビ'''ット'''、カ'''ップ'''など)。ただし日本語には促音+[[濁音]]という音結合がなかったため、この場合には促音+[[清音]]という形に変化すること(バッグをバ'''ック'''、バッをバ'''ッチ'''、ベッドをベ'''ット'''というなど。NHKアナウンサーの発音さえあっても[[ボストン・レッドソックス|レッドソックス]]が「レ'''ット'''ソックス」と聞こえる事も)や、促音を用いないこと(ジョブ、キャブなど)も多い。英語などの原音のつづりで同じ子音字が2連続する場合、発音は単子音だが促音を入れることが多い(例:Shopping ショ'''ッ'''ピング)。
 
逆に、イタリア語など原音で促音と同様の音結合がある場合でも、促音を省略して表されることもある。:caffe latte カフェラテ(カフェラッテ、caffe latte; カッフェラッテ)
 
==促音に関する事項==