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騎劫がその通りにして見せつけると、即墨の兵民は「降伏するとああなるのだ!最後まで戦おう!」と怒り、「祖先を辱めた奴らは絶対に許せん!」と呪い、士気が大いに上がった。
 
ここで田単は予め、敵軍から見えるように女子供や老人を城の守りに付かせた後、燕軍へ使者を送り、もはや兵なく矢尽きたので降伏するが、徹底抗戦を唱える者達の説得に数日を頂きたいと申し出た。騎劫は5日を認め、燕軍の兵達はこれを聞いて歓喜した。兵達は故郷を離れ数年が経っていたので、疲労と望郷の念が強くなっていたからである。更に即墨城内の金持ちの使者という者を騎劫に送り、「降伏しても財産などを保全してください」と金を渡した。民衆も降伏を知っており我先に保身してきたということで、騎劫は益々城内の混乱と降伏することを信じた。そしてもうすぐ帰れると警戒を解いた。だが、これこそが田単の狙いであった。
 
夜中、密かに城壁に開けた穴から、角に短剣をくくりつけ尻尾に[[たいまつ]]をつけた千頭の[[ウシ|牛]]を夜の敵陣に放った('''火牛の計''')。尻を焼かれ怒り狂った牛は突進、角の剣で敵兵を刺し殺し、尾の火は陣屋に引火して大火となった。兵達もこれに続いて今までの恨みを晴らさんと猛攻をかけ、更に民も続いて太鼓などを鳴らし、大軍であるかのように装い混乱を煽った。燕軍は大混乱に陥り、騎劫も討ち取られることになった。