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== 歴史的経緯 ==
元々は、古典ギリシアにおける[[エピグラム|警句]]集を指していた。紀元前1世紀、50人の詩人の警句を集めたガダラのメレアグロス ({{lang|grc|Μελέαγρος}}, [[:en:Meleager of Gadara|Meleager]] of [[:en:Umm Qais|Gadara]]) のものが最初であるという。紀元後2世紀に、ギリシアの文法家[[ディオゲニアス]] ([[:en:Diogenianus|Diogenianus{{lang|grc|Διογενιανός}}]]) がアンソロジーに当たる {{lang|elgrc|'ανθολογίαἀνθολογία}} を用いた。10世紀になると、コンスタンティス・ケファラス (Constantine{{lang|el|Κωνσταντίνος CephalasΚεφαλάς}}) が紀元前7世紀から紀元後10世紀までの300人の詩人から6,000の短い詩を編んだ。これが、今日に『[[ギリシア詞華集]]』 ([[:en:Greek Anthology|Παλατινή{{lang|el|Ελληνική Ανθολογία}}]]) として伝わっているもので、アンソロジーの代名詞的存在であった。近代になると、短い叙事詩を集めたものがアンソロジーとして作成されるようになった<ref>船戸英夫[http://100.yahoo.co.jp/detail/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%BC/ 「アンソロジー」]『日本大百科全書』(小学館) - Yahoo!百科事典</ref>。
 
中国の『唐詩選』など、[[漢詩]]の選集もアンソロジーである。日本では[[和歌]]が伝統的にアンソロジーとして編まれたジャンルで、近代以降では[[短編小説]]や[[随筆]]、最近では[[漫画]]など詩歌に限らず他の文学作品も対象にされている。異色のものでは、[[弔辞]]を編集した弔辞のアンソロジー『弔辞大全』がある<ref>[[開高健]] 編 『弔辞大全 - レクイエム57』 青銅社、1982年(『弔辞大全 1 - 友よ、さらば』 新潮社〈新潮社文庫〉、1986年、『弔辞大全 2 - 神とともに行け』 新潮社〈新潮社文庫〉、1986年)。倫書房編集部 編 『弔辞大全』 倫書房、1998年。</ref>。