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{{Infobox Journal
'''オーガニック・シンセシズ''' (''Organic Syntheses'') は[[学術雑誌]]の1つである。1921年以来、[[査読]]・確認済みの[[有機化合物]]の詳細な[[合成]]法を年刊の形で[[化学]]分野に提供している。全ての投稿は他のグループの化学者の実験によって確認されているため、掲載されている論文の信頼性は非常に高い。しばしばOS(オーエス)と略称される。''Org. Synth.'' が標準的な省略形である。
| cover =
| discipline = [[化学]]
| abbreviation = ''Org. Synth.''
| publisher = Organic Syntheses, Inc.(オープンアクセスWeb版)、John Wiley & Sons(印刷)
| country =
| frequency = 年刊
| history = 1921 - 現在
| openaccess = Yes
| website = http://www.orgsyn.org
| ISSN =0078-6209
| CODEN =ORSYAT
}}'''オーガニック・シンセシズ''' (''Organic Syntheses'') は[[学術雑誌]]の1つである。1921年以来、[[査読]]・確認済みの[[有機化合物]]の詳細な[[合成]]法を年刊の形で[[化学]]分野に提供している。全ての投稿は他のグループの化学者の実験によって確認されているため、掲載されている論文の信頼性は非常に高い。しばしばOS(オーエス)と略称される。''Org. Synth.'' が標準的な省略形である。
 
==歴史==
''Organic Syntheses''の歴史は 1914年に始まる。この頃、[[第一次世界大戦]]によって[[ヨーロッパ]]から[[アメリカ合衆国]]への化学研究に必要な物資の輸入が途絶えていた。この状況に対し、[[アーバナ]]の[[イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校]]は「夏の学校 (''summer preps'')」を開催し、そこでは学生が様々な[[化合物]]の合成研究に従事した。需要の高い化合物の1つとして写真用の感光フィルムに使われる染料があり、[[コダック|イーストマン・コダック]]社[[有機化学]]部門はこの分野の研究を基に設立された。この夏の学校は[[第二次世界大戦]]下での戦時協力にも寄与したが、その後化学会社にそれぞれ独自の研究環境が整ってきたため、1950年に打ち切られた。毎年開発した合成法は生徒によって記録され、1919年から1921までの初期には小冊子の形で配布され、そして1921年からは''Organic Syntheses''としての出版が開始された。それ以来、工業研究所や他[[大学]]の研究室からの投稿が受け付けられるようになった。1998年、編集部は ''Organic Syntheses'' の過去の版とこれから出版される号をインターネットで公開することを決定した。これは[[オープンアクセス]]であり、誰でも自由に閲覧できる。
 
==外部リンク==
*[http://www.orgsyn.org/ Organi Syntheses]
 
[[Category:化学の学術雑誌|おかにくしんせせす]]