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Takchabo (会話 | 投稿記録)
原文を追加
「概要」に異論がありましたので書き改めさせていただきました。
1行目:
'''蛇足'''(だそく)とは[[中華人民共和国|中国]]の[[故事]]。出典は『[[戦国策]]』斉策。余計な事、不必要な事などの例えとして用いられる
 
==概要==
<!--ある村の祭りで、長が貴重な[[酒]]を貰った。だが、公平に分けたら分け前が少なく、物足りない。そこで、ある男が「今から[[ヘビ|蛇]]を描いて、一番早く描き上げた者が飲むことにしよう」と画策する。実は、この男は絵が得意で、初めから自分が全部せしめる魂胆があった。そして、他の者たちもそれに納得して絵描きの勝負は始まった。男は器用にさらさらと描き終え、得意になって[[足]]まで描く余裕があるとばかり、足まで付け足してしまう。
 
しかし、その間に別の男が描き終え、そして賞品の酒を飲み干してしまった。最初に描き終えた男は文句を言うが、後から酒を取った男は「お前の描いた生き物は足があるから蛇ではない」と尤もな意見を告げ、得意になっていた男を落胆させてしまった。--><!--下に原文が提示されていますが、上記の概要は原文とかなり異なっているように思います。何か別の資料に基づいたものかも知れませんが、できるだけ原文に忠実に書き直させていただきます。-->
[[楚 (春秋) |楚]](紀元前3世紀頃まであった国)の人が先祖を祭る行事をして、召使いたちに酒を与えた。召使いたちは相談した、「何人もが飲むには足りないが、一人で飲むには充分ある。地面に蛇の絵を描いて、一番先にできた者が酒を飲む事にしよう」。一人の蛇が真っ先に完成し、その男は酒を引き寄せて飲もうとして、左手に杯を持ち、「私はまだ足を描き足す余裕がある」と言って右手で蛇の絵に足を描き出したが、それを描き終わらないうちにもう一人が蛇を描き上げ、杯を奪い取って、「もともと蛇に足はない。そなたに足を描けるわけがない」(蛇に足を描いたら、それはもう蛇の絵ではなくなり、描いた男の勝利は無効になる)と言って酒を飲んでしまった。おかげで、蛇に足を付けた男はついに酒を飲み損なってしまった。
 
このことから'''蛇足'''とは、わざわざ余計なことまでしてしまう例え意味の[[熟語]]となった。また、物事がうまっているときに、調子に乗ってどんどんやたらに手を出すべきではないという教訓にもなっている。
 
意見を述べる際などに、謙遜の意味を込めて「蛇足でございますが……」というように用いられる場合もある。
 
==原文==