「投石器」の版間の差分
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== 構造 ==
[[Image:Andean sling 01.jpg|thumb|320px|アルパカの毛糸を編んで作った投石器(オンダまたはワラカ) ペルー南部]]
基本的に、中央の石を包むための幅広い部分と、その両端の振り回して速い回転速度を得るための細長いひも状の部分からなる。ひも状の部分の一方の端は投げる時に手から離れないようループになっているか、手に巻き付けられる様にやや長くなっている。材料は[[ウール|羊毛]]や[[麻 (繊維)|麻]]の繊維を編んだものや[[皮革]]や布でできたものやなどがある。長さは二つ折りの状態で0.5mから1.5m程度。
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== 用法 ==
全体を二つ折りにして一端をループを手首に通すか手に巻き付けるなどして手に固定して他端とともに握り、広い部分に石をくるんで頭上で振り回すか(オーバースロー)、体側面で振り回す(アンダースロー)かして、適当な位置で握った手を緩めるとひもの片方が手から抜けて石が飛ぶ。ひもの一方を放すタイミングが方向や射程に大きく影響するので、飛び道具の中で最も修得が困難だったといわれる。オーバースロー、アンダースローともそれぞれ長短あり、使い分けを要する。またそれぞれの射程に適した投石紐の長さがあり、標的までの距離に応じて選択する能力も要求される。一般的に近距離の標的に当てる時は短い紐の物を使い石も比較的大きく重い石を使用し、逆に遠距離の場合は長い紐の物で小さく軽い石を用いた。
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== 参考文献・脚注 ==
*[[クセノポン]] 『アナバシス―敵中横断6000キロ』 [[松平千秋]]訳、[[岩波書店]]〈[[岩波文庫]]〉、2002年。
*『図説 古代仕事大全』 著:ヴィッキー・レオン 株式会社原書房 2009年
==脚注==
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