削除された内容 追加された内容
少し加筆。
1行目:
'''気団'''(きだん)とは、停滞性の[[高気圧]]により、[[気温]]や[[湿度]]などの性質が水平方向に広い範囲にわたって一定になり、一つの塊と見なせるようになった状態をいう。[[1930年]]に[[スウェーデン]]の[[気象学者]]である[[トール・ベルシェロン]]が定義し、分類を行った<ref name="mh">高橋ほか(1987):141ページ</ref>
 
== 概要 ==
多くの気団は、季節の変化に伴って勢力と勢力圏を変える。気団の勢力変化や拡縮によって、それぞれの地域に特有の気候や気象現象が生み出される。広い海洋に発達する気団など、1年中勢力を維持する気団もあるが、ごく一部に限られる。
38 ⟶ 37行目:
== 世界の気団 ==
=== 日本周辺の気団 ===
[[ファイル:Centros de acción sobre España.svg|thumb|right|200px|スペインの気候に影響を与える6つの気団]]       日本周辺の気団は、[[1935年]]に[[荒川秀俊]]がベルシェロンの定義・分類法を導入したことにより、分類がなされた<ref name="mh"/>。            
* [[オホーツク海気団]] - [[梅雨]]前線や[[秋雨]]前線の発生の一因となる気団。寒冷湿潤、mPk。
* [[揚子江気団]] - 春と秋に、この気団の勢力が日本列島に及ぶと、さわやかな晴天になる。温暖乾燥、cT。
45 ⟶ 44行目:
* [[シベリア気団]] - 日本海側に大雪を降らせる原因の気団、cPk。                                          [[ファイル:Air masses .svg|thumb|200px|世界の気団分布図]]
 
== 出典脚注 ==
{{Reflist}}
 
== 参考文献 ==
* 高橋浩一郎・内田英治・新田尚(1987)『気象学百年史―気象学の近代史を探究する―』第II期 気象学のプロムナード5、[[東京堂出版]]、230pp. ISBN 4-490-20115-X
*[http://amsglossary.allenpress.com/glossary/search?id=airmass-classification1 airmass classification] AMS glossary