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{{出典の明記|date=2011年11月}}
'''死に筋'''(しにすじ)とは、その[[時代]]・その[[社会]]で、[[人気]]のない[[商品]]を指す。対義語は[[売れ筋]]。
 
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死に筋とは、良く売れる商品に対して、需要が乏しく余り多くが出ない同カテゴリー([[ジャンル]])の商品のことである。[[流行]]の去った商品や、余りにありふれていて消費者の関心を引かなくなった商品などがこれに含まれる。一般的に、全商品の8割は死に筋の商品で、全体の2割程度の売り上げしか出さないといわれ、こと[[コモディティ化]](どこの製品でも消費者にとっては大差ないこと)した製品では死に筋傾向も顕著である。
 
このため[[小売|小売店]]は、[[利潤]]追求が目的であることから有限の売り場面積を有効に活用する上で、売れ筋の売り場面積を拡大し、死に筋の売り場面積を縮小し、更には全廃してしまうのもやむを得ないことだといえよう。その最も顕著なケースとしては[[コンビニエンスストア]]のレイアウトが挙げられ、[[販売時点情報管理|POS]]システムで1日単位や1ヶ月単位、シーズン毎や1年単位で厳密に売れ筋・死に筋・シーズン商品が区分けされ、2003年7月13日の日経新聞特集に拠れば、500ml[[ペットボトル]]入り[[清涼飲料水]]では新製品が1000種類出る中で売り上げ首位の1つ以外は全て死に筋として発売開始1ヶ月以内に棚から外されているという。
 
ただ死に筋商品にも一定の需要があることから、商品としての取り扱いを完全に止め難いという事情もあり、多くの[[小売|小売店]]では売れ筋と死に筋の共存に苦慮している。例えば[[家電量販店]]では[[白物家電]]は[[娯楽家電]]と比べると明らかに商品の回転が悪い。しかし完全に売り場を削ってしまうとせっかく来店した客に失望感を与えかねず、このため店舗の隅などに冷遇されながらも白物家電売り場を維持し続けている。逆に[[電器店]]では変化の激しい売れ筋に対応せず、白物家電や生活家電といった定番商品を中心に品揃えして、地域の需要に対応している。