「フォルティ・タワーズ」の版間の差分

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Dr jimmy (会話 | 投稿記録)
m シヴィル → シビル (Sybil)
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== キャラクター ==
*'''バジル・フォルティ'''([[ジョン・クリーズ]])・・・ホテル「フォルティ・タワーズ」のオーナー。[[神経質]]・[[毒舌]]・[[偏執病]]・[[ケチ]]・[[外国人嫌い]]、[[恐妻家]]のイギリス人。上流階級の仲間入りをするという意識が強く、ホテル経営の成功がその第一歩と信じている。ただホテル経営より自分の階級意識が先に立っているので、肩書きを持つ客には卑屈な程に丁重だが、身なりが悪い/言葉遣いが悪い/態度が悪く、かつ肩書きを持たない一般の客に対しては態度がとても[[スノッブ|スノビッシュ]]。しかしながら自分のヘマは非常に多く、マネージャーと自分では自負しているが、お世辞にもマネージャーらしくはない。何かヘマをやるといつもそれを隠そうとするが、すればするほど裏目に出てしまう。異常なまでに自尊心が高く、間違いを指摘されると息を荒立てて激怒する。かつて[[イギリス陸軍]]に入隊、[[朝鮮戦争]]に従軍していたらしく、非常にこの事を誇りに思っているが、どうも実際は戦闘に関係ない炊事班だったらしい。その軍人であったという自負心から彼は陸軍礼装用のレジメンタル模様の[[ネクタイ]]を愛用している。また右スネに古傷があるらしく、彼はそれを「戦闘の古傷」と言っている。
*'''シヴィル・フォルティ'''(プルネラ・スケイルズ)・・・バジルの妻。よくフロントで友達と電話で無駄話をしており、時折しゃべりながら気味が悪いほど甲高い笑い声を発してバジルをいらつかせるが、仕事の采配は何かとドジをするバジルよりよほどマネージャーらしい。全てにおいてウワテな彼女はバジルを顎で使っているが、扱いの難しい客になると夫の性格を知り尽くしている彼女は彼が立ち入らないように努めている。夫婦間はあまりうまくいっているとは言えず、愛情表現を夫から示される事はほとんどない。代わりに何か言い争いになるとバジルは強がりを言ってみたり、「[[ドラゴン]]」、「[[ピラニア]]」、「マムシの巣」と独特な表現で妻をののしっているが彼女には軽くあしらわれる程度、結局彼女には頭が上がらない。夫がホテル経営を始めたことに不満があり、ことあるごとに批判する。ウィッグを愛用している。
*'''ポリー・シャーマン'''(コニー・ブース)・・・「フォルティー・タワーズ」で働くウェイトレス。理屈から言えばウェイトレスの仕事は[[アルバイト]]ないし[[契約社員]]待遇程度なのだが、ウェイトレスの他にもいろいろな仕事をやらされている。性格的にどこかズレているフォルティ・タワーズのスタッフの中で最も正気なキャラクター。バジルのヘマを助けないとクビになるかもしれないという恐れから、なにかと尻拭いしている。本業は[[芸術大学|芸術学校]]の[[学生]]らしく、自分がスケッチした絵(姉妹の眼の手術の絵など)を他で(ホテルの宿泊客にも)売ろうとして乏しいウェイトレスの収入の足しにしている。
*'''マヌエル'''(アンドリュー・ザックス)・・・バルセロナから来た[[スペイン|スペイン人]]のウェイター(ちなみに、役者のアンドリュー・ザックスはドイツ生まれのユダヤ人である。)ほとんど[[英語]]が分からず、何を聞かれてもまず返ってくる返事は「''Que?''(えっ?)」と「''Si''(はい)」程度。このように英語の理解力が非常に乏しい彼ではあるが、[[イギリス人]]よりも人件費がかからないという理由でバジルに雇われたらしい。自分のヘマを取り繕ったりシヴィルに隠し事をしたりするバジルからはあれこれと混乱させるような指図を受けたり、八つ当たりされたり、あげくにバジルが起こしたヘマの責任を転嫁されたりしているが、そんな待遇でもフォルティ・タワーで働ける事に感謝しているという奇特なくらいに人がよい。バジルのかんしゃくが怖いので、状況が分からないまま言われた仕事を(彼なりに理解して)忠実にこなそうとするのだが、それが状況をかえって悪化させる事が多い。また、ただのネズミを「ハムスター」だと偽って売りつけられたが、それを疑わず愛情を注いで育てている優しい性格の持ち主。
*'''テリー'''(ブライアン・ホール)・・・第2シリーズから登場。[[コックニー]]方言を話す非常におおらかなシェフ。あまりにもおおらかで楽天的すぎる仕事ぶりがバジルをいらつかせる。
*'''「少佐」(メジャー)'''(バラード・バークレイ)・・・フォルティ・タワーズに長期間(ほとんど半永久的に)滞在しているお年寄りの客。元軍人なので「少佐」と呼ばれている。戦時中の経験からドイツ人を極端に敵視している。いつもは少々とぼけており温厚な性格であるが、ドイツ人と聞くと人が変わり、敵意をむき出しにする。いつも新聞を探しており、書かれている記事の(たいてい当時頻繁にあった[[イギリス]]の[[ストライキ]]の)話をしている。それ以外はあまり人の話は理解していない自分の世界を持っている人。
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=== 1シリーズ ===
#'''A Touch of Class''':ある日、貴族のマルベリー卿がフォルティ・タワーズに宿泊することになった。高貴な人物の宿泊がホテルのステータスを上げると思い込んだバジルは、他の宿泊客にいつも以上に尊大な態度で接し、マルベリー卿の歓待に執心する。マルベリー卿の直後にやってきたラフな格好の一般人ブラウン氏には他の客以上に無礼な態度であしらおうとする。そんな中、マルベリー氏がバジルに、手持ちのお金が足らなくなったので用立てしてほしいと頼んでくるのだが...
#'''The Builders''':バジルとシヴィルが夫婦で出かけるある日、今まで仕事を半年ほったらかしにしていた内装工のオライリーから電話があって今日来るという。外出を邪魔されたくないバジルはシヴィルに黙ってポリーに留守番をさせて出かけたのだが...
#'''The Wedding Party''':フォルティー・タワーズにポリーの友人が泊まる事になった。この2人はいわゆる「いまどきの若者」で人前でもはばからずイチャついてばかり、体面と威厳を重んじるバジルの神経を逆撫でさせる。そんな客を見下すバジルであったが、ひょんな偶然の行き違いからバジルとマヌエルがひょっとしたら[[同性愛|親密すぎる間柄]]ではないかとあらぬ疑いをかけられてしまう...
#'''The Hotel Inspector''':バジルはシヴィルの長電話からホテルガイドの審査員が密かにトーキーに滞在していると聞き付ける。フォルティ・タワーズにはそれらしい人物が2人滞在していたのだが...
#'''Gourmet Night''':ホテルのステータスを上げようとトーキーの著名人を招き豪華な夕食会を企画する。新しく入ったギリシア人シェフ、カートの料理の腕は上々、マヌエルともやけに仲が良く、全てはうまく行くとバジルは信じていたが...
#'''The Germans''':シヴィルが入院している日にトラブルがあって夫婦そろって入院してしまうバジル。勝手に病院から抜け出したバジルの前にドイツ人の客が現れた。バジルは「戦争の話をするな(Don't mention the war!)」とみなに言っているが...この番組ではクリーズは[[空飛ぶモンティ・パイソン|モンティパイソン]]で人気のあったネタ「[[空飛ぶモンティ・パイソン#演じられた主なコントや登場人物|バカ歩き]]」をする。
 
=== 2シリーズ ===
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#'''Waldorf Salad''':レストランが閉まった後で、アメリカ人の夫婦がホテルに泊まりに来た。彼らはどうしても食事をとりたいと言い、バジルにお金を渡すが・・・
#'''The Kipper and the Corpse''':ある朝、ルームサービスの朝食を持って行ったポリーは、ベッドの上に客の死体を発見するが・・・
#'''The Anniversary''':今日はバジルとシヴィルの結婚記念日。その日をいつも気付いてくれないと不満に思っているシヴィルに気付かず、バジルは密かにシヴィルの友人たちを呼び寄せていたのだが...
#'''Basil the Rat''':保健所からホテルに検査人がやって来た。そんな中、マヌエルが部屋でねずみを飼っていることが判明するが・・・