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『'''右向け左!'''』(みぎむけひだり)は、[[武論尊|史村翔]]原作、[[すぎむらしんいち]]作画の[[日本]]の[[漫画]]およびそれを原作とした[[映画]]。[[週刊ヤングマガジン]]([[講談社]])で[[1989年]]から[[1991年]]まで連載されていた。単行本全8巻。
 
原作者である史村翔は、[[自衛隊]]に入隊していた経験があり、この作品はそれを元に執筆された。
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== 主な登場人物 ==
; 坂田光男
: 主人公。19歳。入隊前は職を転々としていたが純子に手を出したために自衛隊で300万円を稼ぐ羽目になる。教育中隊第21[[内務班]]に所属。
: 班長の山口曰く'''『横に強い奴がいないと何も出来ない野郎』'''。口が達者、お調子者でいい加減な性格だが、仲間思いの一面もあり、班のムードメーカー的中心人物になっている。俊足の持ち主で、出身県の100m走のタイ記録を持つ。金と女に目がなく、隊内では婦人自衛官の浅野[[三曹]]を狙っている。ちなみに渡辺以外では班員唯一の非童貞。(ただし[[初体験]]の相手は母親ほど歳の離れた中年女性である)
: 隊のあちこちで問題を起こしているので班長の山口からは睨まれている。また、給料は全て徳山に取り上げられている為、一文無しである。
 
; 山口建太
: 教育中隊第21班の班長で坂田たちを直接指導する。階級は[[三曹]]。かなりの小柄で、重度の[[インキン]]を患っている。上官として隊員に対して厳しくしようとするが、坂田との絡みで時折ドジを踏み、周りになめられてしまう。以前は徳山の上官だったが退職の際に殴られており、その際に手当してくれた浅野[[三曹]]に惚れている。
: 自衛隊での出世を生き甲斐にしているが、坂田たちの行動でいつも足を引っ張られている。元々いじめられっ子で中学卒業後は家庭の事情で高校に進学できず工員をしていたが、父親が作った借金の「ひと月分の返済額」であろう現金を、地連(当時)の広報官が用立てるという取引で入隊させられた。本人曰く'''「俺は2万5千円で自衛隊に売られた」'''らしい。
: ちなみに坂田以上の俊足で、基幹隊員の100m走の記録保持者。
; 徳山
 
: 坂田の先輩で、風貌はヤクザ。恋人の純子の独立資金を稼ぐために自衛隊に入隊したが、坂田への嫉妬で中途退職、純子に手を出した坂田を半殺しにするところを自分の代わりに300万稼ぐ事で許す。
;徳山
: 異常に嫉妬深く、恋人の純子に対してちょっとでも興味を持った男(直接手を出さずとも「いい女だな」と呟いただけでも)は必ず半殺しにしてしまう。腕っぷしが強く、並の人間では歯が立たない。愛車はBMW。
:坂田の先輩で、風貌はヤクザ。恋人の純子の独立資金を稼ぐために自衛隊に入隊したが、坂田への嫉妬で中途退職、純子に手を出した坂田を半殺しにするところを自分の代わりに300万稼ぐ事で許す。
; 純子
:異常に嫉妬深く、恋人の純子に対してちょっとでも興味を持った男(直接手を出さずとも「いい女だな」と呟いただけでも)は必ず半殺しにしてしまう。腕っぷしが強く、並の人間では歯が立たない。愛車はBMW。
: 徳山の恋人で、坂田が自衛隊に入る事になったそもそもの元凶。[[美容師]]であり、彼女の独立資金を稼ぐために徳山、そして坂田は自衛隊に入る。
 
: かなりの美女だが浮気性であり、ちょっとでも気に入った男とはすぐ関係を持ってしまい、相手はその後に徳山から報復を受ける。
;純子
:徳山の恋人で、坂田が自衛隊に入る事になったそもそもの元凶。[[美容師]]であり、彼女の独立資金を稼ぐために徳山、そして坂田は自衛隊に入る。
:かなりの美女だが浮気性であり、ちょっとでも気に入った男とはすぐ関係を持ってしまい、相手はその後に徳山から報復を受ける。
 
; 三輪義彦
: 第21班の隊員。[[鹿児島]]から家族の生活費を稼ぐために、そして幼少期に'''野グソ'''をしている時にレンジャー部隊の訓練中の自衛官との出会いから自衛隊に憧れを抱き、「自分の国は自分で守る為に志願した」という理由で入隊した。 後にレンジャー部隊に入れるほど身体能力が高くなり、坂田達と問題を起こしても1人だけ優遇された。ただし気弱なところがあり、ケンカはからきしダメ。
; 河合郁男
 
; 河合郁男: 第21班の隊員。[[栃木県]][[宇都宮市]]出身。体重110キロの巨漢。[[相撲部屋]]での厳しい稽古に耐え切れずに逃げ出してきた。気が弱いが怪力の持ち主で、相撲を取らせたら後述の外園ですら歯牙にもかけないほど強い。肥満のため持久力は低く、よく班の足を引っ張る。
; 松永達也
 
; 松永達也: 第21班の隊員。[[東京都]]出身。山口よりさらに小柄で、度の強い眼鏡を掛けている。本物の銃を撃ちたくて、警察官の採用試験に落ちた後に入隊した極度の[[ミリタリー]]マニア。21班の隊員にいじめられ、その仕返しのために持ち込んだ私物を使って64式小銃に装填・発射が可能な実弾を造り、発砲してしまう。実弾を装填された銃を持つと人格が変わる。自称・死神スナイパー。よく背格好が似ている山口と互いに間違われたり、彼の身替りをさせられる。
; 渡辺伸一郎
 
; 渡辺伸一郎: 第21班の隊員。[[北海道]]出身。元[[板前]]であること以外の経歴などはよく判っていない。幼稚園児の娘がいる。異常にケンカが強い。21班と糧食班との間で起きた大トラブル終結のために糧食班長を半殺しのに目に遭わせて拉致し、物語途中で姿を消すが最終話に再登場。
; 赤木俊治
 
; 赤木俊治: 第21班の隊員。性格も仕草も女っぽく、性転換手術を迫った医師である父親に男らしくなるように言われて入隊した。実家は[[名古屋市|名古屋]]で病院を経営。渡辺に想いを寄せているが、坂田のことも気になっている。
; 浅野チエ
 
; 浅野チエ: 広報班所属。美貌の婦人自衛官([[三曹]])で、大隊のマドンナ的存在。良家のお嬢様らしい。山口にいじめられたため入隊早々に脱柵を図ろうした坂田を引き止める。後に水戸の引きで本庁に行く事に。坂田の事は何かと気に掛けていたが、最後には振ってしまう。
; 水津
 
; 水津: 教育中隊の小隊長の1人。山口の直属の上官で階級は[[二尉]]。[[防衛大学]]では優等生だったが、問題児揃いの第21班に手を焼いおり、自分の勤務成績に常に気を掛けている。山口曰く『防大出のボンボンのヘナチョコ野郎』。防大生時代は空自幹部を夢見ていたが、後述する水戸の存在により陸自に勤務するはめになり、更に彼の策略でストリッパーに筆卸しをさせられたため、水戸を毛嫌いしている。
; 今井
 
; 今井: 教育中隊第22班の班長で、階級は[[三曹]]。山口より2歳下だが、いつも彼を見下しているらしい。高校時代に野球をやっていて、夏の甲子園に出場した事がある。山口より先に[[二曹]]昇進が決まるが、毎年夏になると始める甲子園出場の自慢話の最中に山口から『背番号15の補欠で最後の最後にお情けで代打に出してもらい三振した』と言う事実を暴かれて、「ならその補欠の球を打ってみろ」と迫り、野球の経験が皆無の山口に一度は断られるが、さんざん罵った挙句の「もし打てたら二曹昇進を辞退する」の言葉に対決することになり、あっさり三振に討ち取るが、事前に細かいルールを決めてなかったので、負けを認めようとしない山口の態度に意地になってしまい、勝負は延々と続き決着は有耶無耶となり、結局物語最後まで三曹に留まったばかりか、最終章では水津の体調不良により班長の中で最古参と言う理由で小隊長代理に抜擢された山口の下に置かれてしまう。浅野[[三曹]]に気がある。
; 水戸
 
; 水戸: 教育中隊の小隊長の1人。水津とは防大の同期。[[防衛大学]]出らしからぬ、賭博などの遊び好きでいい加減な性格。かなりの策士で、水津の弱みを握るため彼をストリップ劇場のまな板ショーに引きずり込んで写真を撮ったり、[[淫行]]を働いた大隊長を脅して六本木の本庁に栄転したりした。当初は坂田を気に入り、本庁に連れて行く予定だったが彼に裏切られたため見捨てる。
; 外園
 
; 外園: 教育中隊付きの、俗に言う万年[[士長]]。水津が問題児揃いの第21班対策に班長補佐としてつけた。山口の新入隊時代の班長でもあり、かつての部下が自分より出世した事を根に持っている。出世には縁がない為、新隊員をしごき上げる事を生き甲斐にしており、後に「外園効果」と言わしめるほどの厳しい指導で坂田たちを徹底的にシゴく。河合を目の仇にしていじめ抜いた事で坂田たちの怒りを買い、自衛隊では重罪である「階級詐称」の罪を外出中に暴かれ、水津から「依頼退職か降級して転属」の二者択一を迫られ、北海道の[[援農 (自衛隊)|援農部隊]]に左遷となる。
 
== [[ビデオシネマ]] ==