「コミュニケーション能力」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Tantalos (会話 | 投稿記録)
Tantalos (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
78行目:
本当に求められている能力は、相手の言いたいことを的確つかみとる能力であり、さらには、相手が言葉が足らずうまく表現しきれていないことまでも洞察し「おっしゃりたいのは...ということですね」と(肯定的に)相手に提案する能力もあると良い。自分の言いたいことがしっかりと受け取られている、と感じることで、人は信頼感を持ち次の段階へと前進してゆくことができるようになる。<ref>齋藤孝『コミュニケーション力』岩波新書 2004年 p.3-12 ISBN 4004309158 </ref>
 
=== [[パオロ・マッツァリーノ]]の指摘 ===
[[パオロ・マッツァリーノ]]自著『反社会学講座<ref>108頁-122頁</ref><ref>http://mazzan.at.infoseek.co.jp/lesson9.html</ref>』(イースト・プレス、2004年)収録の「ひきこもりのためのビジネスマナー講座」において、[[浜口恵俊]]の「日本語にはもともとコミュニケーションにあたる言葉がないため訳せない」という意見を取り上げ、近年、企業等においてコミュニケーションが本来の「意味を拡大解釈」してもちいられているようだと指摘し、問題視している。
 
マッツァリーノによればコミュニケーションには本来、「情報(知識や感情も含む)をだれかに伝える・交換すること」という技術的な意味しかなく、そのため言葉の用法に従えば、上司や目上の人間へのある種の直接的な批判の類も立派なコミュニケーションとして成り立つことになると述べている。続けて「しかし、そうすることが日本の企業社会で奨励されているかというと、はなはだ疑問です」と言い、「日本人は古来、コミュニケーションなしで社会を成り立たせてきた」という事実を指摘し、安易にコミュニケーションという単語を用いる現代の風潮を皮肉混じりに批判している。
 
== 関連理論 ==
115行目:
 
== 関連書籍 ==
*『反社会学講座』パオロ・マッツァリーノ、イースト・プレス、2004年
*『ITエンジニアのためのコミュニケーション能力診断 トレーニングで伸ばす9つの力』上村 有子、ソフトバンククリエイティブ、 2006年、 ISBN 4797335866
*『EQ—[[心の知能指数|こころの知能指数]]』ダニエル・ゴールマン、講談社1998年、ISBN 4062562928