「認識論」の版間の差分

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===== 外在主義 =====
外在主義を内在主義の否定と解するならば、アクセス内在主義の否定としての外在主義(externalism)も、「正当化に関する外在主義」と「知識に関する外在主義」に区別される。前者は、認識主体が何かを信じるための正当化を持つ際に、当の認識主体の反省的アクセスの対象ではない要素が介在するという立場である。後者は、同様の条件を、認識主体が知識を持つための条件とする。以下の(プロセス)信頼性主義は正当化に関する外在主義に属するが、他の知識の因果説、決定的理由分析、トラッキング分析などはすべて知識に関する外在主義に属する。
 
[[ウィラード・ヴァン・オーマン・クワイン]]によって提案された「自然化された認識論」は外在主義と結びついた形をとることが多い。
 
====== 信頼性主義 ======
信頼性主義(reliabilism)と呼ばれる立場で、最も有名なものは、プロセス信頼性主義であり、正当化に関する外在主義の中心的な立場である。プロセス信頼性主義によれば、ある信念が正当化されるためには、その信念が信頼のおける認知プロセスによって形成されることが必要である。類似する立場として、知識に関する信頼性主義があり、D.M.アームストロング([[:en:David Malet Armstrong]])によって提唱された<ref>[[#戸田山2002|戸田山 (2002)]]、pp.52-56</ref>。
 
====== 知識の因果説 ======