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枕は、ほとんど全ての文化で用いられており、頻繁に出土品として発見され、[[古代エジプト]]の[[墳墓]]からも発見されている。[[1924年]]に[[南アフリカ]]で[[アウストラロピテクス属|アウストラロピテクス]]の頭蓋骨の下に人為的に砕かれた石が敷かれていたのが発見されたが、祭司的な意味で敷かれたのか、それとも実際に使われていたのか定かではない。染色と裁縫の技術の進歩に伴い、枕は重要な工芸品になり、まず[[中国]]で丹念に刺繍された枕が広まり、[[中世#ヨーロッパ|中世ヨーロッパ]]でも広く貴重品として売買された。貧しい人の間では、粗い布を縫い合わせたものに藁を詰めたものが広く用いられていたが、地域により骨や木、時には石が枕に用いられた。[[産業革命]]以後は、安価に大量生産された布を使い、様々な枕が作られるようになり、現在にいたる。
 
枕は、そのまま用いずに薄い布([[木綿]]や[[ポリエステル]]など)でできた枕カバーで包んで使われることが多い。枕カバーは定期的に洗い、清潔に保つ必要がある。それでも埃やゴミを溜め込んでしまうため、定期的に天日か陰干しを行い、乾燥、消毒させることが必要である。シャンプーなどにも使用される[[ミコナゾール]]や[[ケトコナゾール]]など[[抗真菌薬]]配合[[洗剤]]は、枕カバーの消毒に有効である。
 
枕は長く使用していると、[[ダニ]]が発生することが多い。ダニは[[アレルギー]]を引き起こす場合がある。これは特にアトピーや喘息を持つ人の場合には深刻な問題である。アレルギーの原因としてダニの糞・死骸などが主な[[アレルゲン]]であり、除去方法として枕に掃除機をかけ、洗濯機で丸洗いが効果的とされている。このような問題を防止するため、最近では、防ダニ加工や、抗菌加工が施されたアレルギー対策枕も販売されている。アレルギー対策枕は、詰め物に[[ポリエステル]]、布に[[ポリプロピレン]]などが使われる。