「後頭骨」の版間の差分

m
編集の要約なし
m編集の要約なし
m編集の要約なし
'''後頭骨'''(こうとうこつ、Occipital bone)は、[[哺乳類]]において、脳頭蓋後部を形成する骨である。
 
ヒトの後頭骨は、[[頭蓋]]の後下部に位置する骨<ref name="mori55">[[#森|森ら]], p.55</ref>で、台形で曲がっている。大後頭孔と呼ばれる大きな楕円型の穴が開いており<ref name="mori55" />、[[頭蓋腔]]と[[脊柱管]]とを結んでいる<ref name="mori56">[[#森|森ら]], p.56</ref>。大後頭孔の後方にある曲がった広い板は後頭鱗と言い、正面にあるやや四角形の部分は底部、両側を外側部という<ref name="mori55" />
==後頭鱗==
大後頭孔の上方、および後方に位置している後頭鱗は、上下から前後に曲がっている。
外表面は凸面で、骨の上端と大後頭孔の中間に顕著な外後頭隆起がある。外後頭隆起から両側に二つの曲線がある。一つはもう一つより小さい。たいていは薄い上側の線を最上項線といい、[[帽状腱膜]]がついている。下側は上項線と名付けられている。最上項線の上部は、後頭平面といい、[[後頭筋]]がつく。また、上項線より下方は項平面といい、いくつかの筋肉が粗く不均一についている。外後頭隆起からたいていの場合弱い外後頭稜が[[大後頭孔]]まで下に伸び、[[項靱帯]]をもつ。外後頭稜の中間付近で下項線が横切る。いくつかの筋肉が後頭鱗の外部の表面に付く。上項線は後頭筋や[[僧帽筋]]の[[起始]]であり、[[胸鎖乳突筋]]や[[頭板状筋]]の[[停止]]である。上項線と下項線の間に[[頭半棘筋]]や[[上頭斜筋]]が停止する。下項線の下で[[大後頭直筋]]と[[小後頭直筋]]が停止する。[[後環椎後頭膜]]は大後頭孔の後部から側面の部分についている。
 
内部表面は深く凹面で、十字隆起により四つに分けられる<ref name="mori57">[[#森|森ら]], p.57</ref>。上部の二つは、三角形で、[[大脳]]の後頭葉が入る場所である。下部の二つは四角形で、[[小脳]]半球が入る<ref name="mori58">[[#森|森ら]], p.58</ref>。十字隆起の交点は内後頭隆起という<ref name="mori57" />。十字隆起のうち、内後頭隆起から上方に伸びるものは、骨の優角に向けて伸びる。そして片方(一般的には右側)に上矢状洞溝後部にある矢状溝がある。十字隆起の下側は著明で、内後頭稜と言う。大後頭孔の近くで二叉に分かれて、[[小脳鎌]]に付く。内後頭稜の上部では、小さなくぼみが時々見られる。;小脳虫部の一部によって占められるので、vermian fossaと言う。横側の溝は、両側とも内後頭隆起から骨の側面まで伸びる。これを横洞溝と言い、その顕著な縁が[[小脳テント]]につく。右側の溝は、左側のそれより通常大きく、上矢状洞溝から連続している。しかしながら例外も珍しくなく、左が大きい事もあればほとんど同じサイズの事もある。上矢状洞溝と横洞溝の結合する角は静脈洞交会といい、その位置はある側かその反対側にある、沈下状態にある内後頭隆起によって示される。
 
==参考 脚注 ==
<references/>
 
== 参考文献 ==
* {{Cite book|和書|author=原著 [[森於菟]] 改訂 [[森富]] |title=分担解剖学1 |edition=第11版第20刷 |date=2000-11-20 |publisher=[[金原出版]] |location=[[東京都]][[文京区]] |isbn=4-307-90021-0 |pages=19-172 |chapter=骨学|ref=森}}
 
== 関連項目 ==
* [[人間の骨の一覧]]
 
35,118

回編集