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『'''白姫抄'''』(しらひめしょう)は、[[CLAMP]]による日本の漫画作品。著者初の全編描きおろしである
 
1編を2つに分割した「序」と「終」という話で、3話の短編が挟まれた構成になっている(「序」はカラー)。なお、『[[ANGELIC LAYER]]』に登場する天使・「白姫」、『[[X (漫画)|X]]』に登場する猫依譲刃の相棒・「犬鬼」はこの作品に由来する。
 
== 概要 ==
著者初の全編描きおろしである。
1編を2つに分割した「序」と「終」という話で、3話の短編が挟まれた構成になっている(「序」はカラー)。なお、『[[ANGELIC LAYER|白姫]]』に登場する天使・「白姫」[[X (漫画)|X犬鬼]]』に登場する猫依譲刃の相棒・「犬鬼」はこの作品に由来する。
{{ネタバレ|スキップ=作動}}
 
== あらすじ ==
; 序
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: 愛する娘を、「いつか帰る」という約束と共に残して旅立った男が、30年以上経って約束の地である湖に戻ってみると……。
; 第3話 「比翼の鳥」(ひよくのとり)
: 暗くなった冬山で道に迷った1人の若武者の、目の前に突如現れた番いの鷺。若武者は愛する娘を思い出し、番いの仲のよさに嫉妬して一方を射殺してしまうする。その後も歩き続けるが、同じところに戻ってきてしまった武士を麓へ導いた、どくろを抱えた不思議な女は……。
; 終
: 「雪は白姫の涙だ」・「白姫の涙が降ると悲しい出来事が起こる」と言う男に対し、謎の女は「雪は『白姫』の涙ではありません」と穏やかに反論する。そして、突如宙に現れた、雪のように白い狼のような精霊の群れの1頭に乗ると、「雪は私の涙ではなく、人の子の悲しみが雪を呼ぶのです」と言い置いて去る。女は雪の神・白姫だったのだ。
 
== 主な登場人物 ==
=== 序、終 ===
;男
:服の上から[[蓑]]を着、編み[[笠]]を被り、かんじきのついた[[藁]]長靴を履いて、<!--薪にでもするのか-->細い枝を集めて縛ったものを背負っている<!--←二宮金次郎?-->。
;女(白姫)
:白い着物を3枚重ね、それを、細い布紐で両端が前に来るようにして締め、白い衣を被いている。目元と唇に紅を差し、足元は裸足。身長と同じくらいの長さの黒髪を結うことなく流している。
:目元と唇に紅を差し、足元は裸足。身長と同じくらいの長さの黒髪を結うことなく流している。
=== 第1話 ===
;吹雪(ふぶき)
:父親を大きな闇色の[[狼]]に殺された娘。母親と二人暮しだが、父親の仇を取るため、[[刀|父親の形見]]を手に、1人冬山へ入る。[[山犬]]の群れに襲われ、1度は死すら覚悟した彼女を結果的に助けた狼に好意を覚え、名前を与えて傷が癒えるまでの間を冬山で共に過ごす
:[[山犬]]の群れに襲われ、1度は死すら覚悟した彼女を結果的に助けた狼に好意を覚え、名前を与えて傷が癒えるまでの間を冬山で共に過ごす。
;犬鬼(いぬき)
:闇色の体毛を持つ大きな狼。吹雪を襲った山犬の群れを吠え声で追い散らし、傷を負った彼女を[[洞窟]]へ運び込んで、食料となる小動物を毎日狩る。傷が癒えた吹雪と、雪がやんだ日に遊んでいて、吹雪を探しにきた母親に[[猟銃]]で撃たれて死ぬ
:傷が癒えた吹雪と、雪がやんだ日に遊んでいて、吹雪を探しにきた母親に[[猟銃]]で撃たれて死ぬ。
;吹雪の母
:父親の仇を取ると決めた娘に、[[刀|父親の形見]]を渡す。