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'''生の哲学'''(せいのてつがく、{{lang-de-short|Lebensphilosophie}}、{{lang-fr-short|philosophie de la vie}}、 {{lang-en-short|philosophy of life}})は、[[ルネ・デカルト|デカルト]]的[[心身二元論]]的な知性や理性に限定された我々の存在を超克、それより先んじて非合理的な我々の生そのものへとアプローチしていく精神史の思潮のひとつ。シュレーゲルよりも後では反形而上学的要素が強い。19世紀後半~20世紀前半に盛んになった。
 
== 歴史 ==
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Lebensphilosophieは、近代以前では、「人生哲学」と呼ばれるものであり、「どのようにして、良く生きるか」という古代時代からしばしば論じられてきたテーマのひとつを指してきた。
 
この語に特別な意味をあたえた一人が、[[フリードリヒ・シュレーゲル]]であり、「生の哲学に関する講義」(1828年)においてである。キリスト者としてキリスト教の神の恣意の顕現として生を肯定的に捉えた。その中で生を「生物的な要素」としてとらえ、「否定的で悪の原理」として示した。同時代のドイツ大詩人[[シラー]]も生の哲学について言及するなど、1800年前後から次第に関心がもたれ始めた。このように生の哲学の前史は19世紀ドイツの[[ロマン主義]]に遡ることができる。
 
=== 生の哲学の成立と発展・現在 ===