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[[Image:Chromium potassium sulfate dodecahydrate.jpg|thumb|クロムミョウバン <br />CrK(SO<sub>4</sub>)<sub>2</sub>・12H<sub>2</sub>O]]
 
[[染色]]剤や[[防水]]剤、[[消火]]剤、[[皮なめし]]剤、[[沈殿]]剤などの用途があり、[[古代ローマ]]時代から使われてきた。上質の[[井戸]]がない場合、質の悪い[[]]にミョウバンを入れて不純物を[[沈殿]]させて飲用に使うこともあった。また、腋の制汗・防臭剤としても使用されていた。天然のミョウバンは'''白礬'''(はくばん)とも呼ばれ、その[[収斂]]作用、[[殺菌]]作用から、洗眼、[[含嗽]]に用いられることがあった。
 
[[甘露煮]]などを作る際に、[[細胞膜]]と結合して不溶化することで煮崩れを防ぎ、また[[ナス]]の漬物では色素である[[アントシアニン]]の色を安定化して、紫色を保つ働きがある。[[ウニ]](雲丹)の加工時の型崩れ防止・保存のための添加物としても使用される。多量に用いるとミョウバン独特の苦みを呈する。
 
温度の変化により[[溶解度]]が大きく変わる性質があり、[[溶解度曲線]][[単結晶]]生成の化学実験によく使用される。
 
[[写真現像]]の定着処理液で硬膜処理剤としてミョウバンが用いられる。とくにフィルム感光面の長寿命化が要求される場合にクロムミョウバンを用いて定着処理の後に超硬膜処理をする場合がある。
 
[[日本画]]で滲みを防ぐためにミョウバンと[[膠]]の混合液である「[[礬水]](どうさ)」が使われる。