「アリスタゴラス」の版間の差分

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彼らはアリスタゴラスに自らの故国の支配を取り戻してくれるよう、アリスタゴラスに部隊の提供を求めた。
アリスタゴラスは兵を与える代わりに自らをナクソスの支配者にするよう、ナクソス人と取引をした。
彼は、自らは十分な兵士を持っていないが、ダレイオスの兄弟で[[リビア]]の[[サトラップ]]でもあり、[[アジア]]の大陸海軍を指揮していた[[アルタプレネス]]が兵士の供給に手を貸すだろうと主張した。
ナクソス人はアリスタゴラスにアルタプレネスと取引するのを了承し、彼に資金を与えた。
アリスタゴラスは[[サルディス]]に行きアルタプレネスに、アルタフェルプレネスが実質的にはナクソスを支配できることをほのめかしつつ、ナクソスを攻撃し亡命者を帰らしてくれるよう言った。
彼はナクソスが「イオニア海岸に近く、財宝と奴隷に満ちた素晴らしく肥沃な島である」ということを強く主張した。
アリスタゴラスは遠征の資金を供給し、またアルタプレネスに贈与金を渡す事を約束した。
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== スパルタの援助 ==
アリスタゴラスは、[[スパルタ]]王[[クレオメネス1世]]にペルシアのくびきを打ち払うのを助けてくれるよう嘆願した。彼はスパルタ軍の強さを賞賛し、ペルシアが先手を打って侵略してくるだろうと論じた。彼はペルシア兵が「ズボンをはき帽子をかぶって」戦うような兵士であるから、これを破るのは容易であろうと主張した。また彼はペルシアの富の豊かなことを挙げて王を誘惑した。クレオメネスはアリスタゴラスに2日返事を待つように言った。
 
次に彼らが会った時、クレオメネスはアリスタゴラスにスサに着くにはどれくらい長くかかるかを尋ねた。それが3ヶ月かかることを知るや否や、彼はそんなにスパルタを空けたままには出来ないと言い、スパルタの援助は与えられないと拒否した。その時スパルタは[[アルゴス]]人からの攻撃に専念していたのだ。ギリシアの歴史家[[ヘロドトス]]は、アリスタゴラスは賄賂でクレオメネスを買収しようとしたが、王の若い娘による言葉で防がれたと書いている。アリスタゴラスは一つ目の事業が失敗したので、スパルタを去った。
 
== サルディス炎上 ==
アリスタゴラスは次に[[アテナイ]]に行った。そこで彼は「自らの立場から、どのようなことでも応ずる」と約束し、説得力のある演説をした。味方に引き入れられ、アテナイ人はイオニアに艦隊を送った。そしてアリスタゴラスはダレイオスを刺激するという唯一の意図で彼らに先行した。アテナイ人は[[エレトリア]]の[[三段櫂船]]20隻と他の国の5隻の三段櫂船を率いミレトスに到着した。彼のすべての同盟軍が到着すると、アリスタゴラスは遠征隊の責任を兄弟のカロピノスに負わせ、分遣隊全体はイオニアでのペルシアの首都、[[サルディス]]へと向かった。拠点としてエフェソスを使い、陸軍はサルディスへと向かった。そして彼らは何の抵抗も受けずに都市を攻略し、サトラップ・アルタプレネスと彼の軍を[[アクロポリス]]に追い込むことに成功した。イオニア人は街に火をつけ、故意ではなかったが[[リュディア]]のキュベべ女神の神殿をも燃やしてしまった。そのことは後にペルシア人がギリシアの神殿を焼き払うことへの弁解として使われることとなった。ペルシアの増援が到着し始めると、イオニア人はトモロスに後退した。増援隊はイオニア人を追撃し、[[エフェソス]]の近くで追いつき彼らを散々に打ち破った。
 
この戦いの後、アテナイ人はイオニアの反乱内で戦い続けることを拒否し、アテナイに戻った。しかしこの戦いの参加のため、ペルシア王ダレイオスはアテネに復讐を誓い、召使に毎日夕食時に3回「主人よ、アテナイ人をお忘れなきよう」と繰り返し言うよう命じた。