「自主規制」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
16行目:
自主規制とはその名の通り当該の業界の総意という形での「自主的な規制」である。概して自主規制を遵守することはさらに厳しい規制が外部から導入されることによる発展の阻害から業界と市場を守る、極端な場合には業界を維持存続させることを目的とした、業界のルールやモラルという一面がある。そのため、自主規制を遵守しないことで業界内部での居心地が悪くなる、業界団体から除外される、流通・小売が団体に関与を持つ場合には製品流通に阻害をきたす(販売店店頭から製品が消える)などの事態は起きる可能性があるにせよ、あくまで法律や条例に抵触しない限りは警察などに検挙されるというものではない。
しかし、
* 販売競争の激化により、長期的に徐々に自主規制が無意味・無価値のものとなる
* 自社の利益やユーザーの欲求を優先して、自主規制の間隙を突く行為や自主規制の無視が横行する
* 業界団体からのメーカーの脱退や、業界団体
* 業界関係者の対立などから審査を行う業界団体が並立・乱立し、相互に加盟メーカー獲得を競って規制の箍が緩められる
* 表現物の場合には販売競争の激化により、規制対象の表現が過激化の一途を辿る
* この様な既存団体にとっては「基準
この様な形で自主規制のシステムが機能不全に陥った場合
一方で、海外では同種製品に自主規制や公的規制が無い、あるいは規制があっても制限が著しく緩い場合、海外市場での競合や国内市場でも海外メーカー製輸入品との競合によって、法規制ではなく日本国内の業界の自主規制に基づいた仕様を持つ為に性能面で抑制されいる日本メーカー製品のみに市場競争上著しく不利に働く場合がある。この場合、流通なども自主規制団体に加盟し海外製品でも自主規制適応品でなければ市場流通させられないなどの処置が取れれば国内での自主規制は意味を持つものの、結局は海外市場での海外メーカーへの対抗という理由から徐々に規制の箍が弛められていったり、規制遵守の国内向け仕様と規制の無い海外向け仕様で主要パーツの多くを別仕様とせざるを得なくなり非効率・不経済となったり、さらには海外製品の流入を前にして自主規制の存在意義が問われてしまうこともある。
==かつて自主規制が行われていた例==
|