「すいとん」の版間の差分

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すいとんの歴史は長く、[[室町時代]]の書物に「水団」の字が見られる。[[江戸時代]]から[[戦前]]は、すいとん専門の屋台や料理店が存在しており、当時の[[庶民]]の味として親しまれていた。
 
調理方法としては、きわめて原初的な[[ダンプリング]]であり、グルテンを含む穀類や木の実などを粉末にして水練りしたものを、湯や汁類に落としたものがすいとんとなる。食べさせかたは調理者の手間のかけ具合と工夫次第、あるいは地方の風習次第であり、水練りしたものを湯に落としたシンプルなものだと腹を満たすための団子であり、味噌汁や澄まし汁に入れると[[雑煮]]のようなものになる。塩をいれ固練りにして団子様にしたものを数時間寝かせて汁などに落とすと[[うどん]]に近い触感食味になる。
 
「すいとん」の呼称は全国的であるが、地方によって「'''[[ひっつみ]]'''」「'''[[はっと]]'''」「'''つめり'''」「'''とってなげ'''」「'''おだんす'''」の料理名で呼ばれる。これらのすいとんに似た料理は中に入れる具材、出汁が地域ごとに特色があり、料理法も地域ごとに異なるため、厳密に言うならば個々に異なる郷土料理である。同じ地方であっても地域や家庭ごとに調理法と料理名が異なる。