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{{生物分類表
'''寄生バチ'''(きせいバチ、やどりバチ、寄生蜂)は[[ハチ目]]のうち、[[生活史]]の中で、[[寄生]]生活する時期を持つものの総称である。
|色 = pink
|名称 = 寄生蜂下目
|画像 = [[ファイル:Rhyssa persuasoria.jpg|250px]]
|画像キャプション = [[シロフオナガヒメバチ]] ''Rhyssa persuasoria'' <br/>([[ヒメバチ科]])
|界 = [[動物|動物界]] [[:en:Animalia|Animalia]]
|門 = [[節足動物|節足動物門]] [[:en:Arthropoda|Arthropoda]]
|綱 = [[昆虫類|昆虫綱]] [[:en:Insecta|Insecta]]
|目 = [[ハチ目]](膜翅目) [[:en:Hymenoptera|Hymenoptera]]
|亜目 = [[細腰亜目]](ハチ亜目) [[:en:Apocrita|Apocrita]]
|下目 = '''寄生蜂下目'''('''有錐類''') [[:en:Parasitica|Parasitica]]
|下位分類名 = 上科
|下位分類= * 本文参照
}}
'''寄生バチ'''(きせいバチ、やどりバチ、'''寄生蜂''')は[[ハチ目]]のうち、[[生活史]]の中で、[[寄生]]生活する時期を持つものの総称である。分類学的には、[[ハチ目]][[ハチ亜目]]'''寄生蜂下目''' [[:en:Parasitica|Parasitica]] に属する種がほとんどであるが、[[ヤドリキバチ上科]] ([[ハバチ亜目]])、[[セイボウ上科]] ([[ハチ亜目]][[有剣下目]])など、別の分類群にも寄生性の種がいる。
 
== 概要 ==
[[ファイル:Evania appendigaster.jpg|200px|thumb|[[ゴキブリヤセバチ]] ([[ヤセバチ科]])。名の通り[[ゴキブリ]]に寄生する。]]
[[ファイル:Gasteruption jaculator01.jpg|200px|thumb|長い産卵管を持つ寄生蜂([[オオコンボウヤセバチ]])]]
寄生バチは[[ハチ]]の中のいくつかの群に当たる範疇で、分類群としては、[[コバチ]]、[[コマユバチ]]、[[ヒメバチ]]などがある。幼虫が寄生生活を行うハチを指す言葉で、植物に寄生するものと、動物に寄生するものがある。
 
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外部寄生のものは宿主の体表に卵が産み付けられ、幼虫はその体表で生活する。内部寄生のものも多く、その場合、幼虫が成熟すると宿主の体表に出てくるものと、内部で蛹になるものがある。
 
宿主になるのは昆虫とクモ類で、昆虫では幼虫に寄生するものが多いが、卵に寄生するものもある。寄生の対象となる種は極めて多く、昆虫類ではノミやシミなど体積の問題がある種を除いて寄生を受けない種はないといわれ、すでに寄生中のヤドリバチや[[ヤドリバエ]]の中にすら二重三重に寄生する。ただし、一部の種には後から寄生してきたハチを幼虫が食い殺す例もあることが発見されている([[真社会性#ハチ目]]参照)。
 
== 他のハチとの関係 ==
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== 分類(主な種類) ==
*[[コバチ|コバチ科]]
*:[[コバチ#概要]]を参照。
*[[ツチバチ|ツチバチ科]]
*:主に[[コガネムシ上科]]の幼虫に寄生する。交尾を済ませたメスは土や朽ち木にもぐりこんで、コガネムシの幼虫を見つけて産卵する。卵から孵った幼虫はコガネムシの幼虫を食べて育つ。成虫になると土や朽ち木から出てくる。[[熱帯雨林]]には、大型[[カブトムシ]]の幼虫に寄生するものも分布している。
*[[コマユバチ|コマユバチ科]]
*:主に[[チョウ目]]の幼虫に寄生する([[ウマノオバチ]]は[[シロスジカミキリ]]や[[クワガタムシ]]、[[キバチ]]の幼虫)。交尾を済ませたメスは、宿主の幼虫に大量に卵を産み付ける(ウマノオバチは一つのみ)。卵から孵った幼虫は宿主の幼虫を食べて育つ。大きく育つと宿主の幼虫の死骸から出て繭を作り、蛹になる。代表的な種に、アオムシサムライコマユバチやウマノオバチがいる。
*:[[コマユバチ]]の記事も参照。
*[[ヒメバチ|ヒメバチ科]]
*:主に[[チョウ目]]の幼虫に寄生する(ウマノオバチは[[シロスジカミキリ]]や[[クワガタムシ]]、[[キバチ]]の幼虫)。交尾を済ませたメスは、宿主の幼虫に大量に卵を産み付ける(ウマノオバチは一つのみ)。卵から孵った幼虫は宿主の幼虫を食べて育つ。大きく育つと宿主の幼虫の死骸から出て繭を作り、蛹になる。代表的な種に、アオムシサムライコマユバチやウマノオバチがいる。
*ヒメバチ
*:主にチョウ目の幼虫に寄生する。交尾を済ませたメスは、宿主の幼虫に卵を産み付ける。卵から孵ると、宿主の幼虫が死なない程度に宿主の体を食べて育つ。宿主が蛹になると、蛹の中身をすべて食べた後、蛹になる。やがて羽化した後、空になった蛹の殻に穴を開けて出てくる。
 
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*[[益虫]]
 
{{DEFAULTSORT:やとりきせいはち}}
[[Category:ハチ]]
[[Category:寄生虫]]
 
[[de:Legimmen]]
[[en:Parasitoid wasp]]
[[es:Parasitica]]
[[fr:Terebrantes]]
[[ko:기생벌]]
[[is:Sníkjuvespur]]
[[it:Terebrantia]]
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[[zh:寄生蜂]]