「叙事詩」の版間の差分

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[[日本文学]]においては[[古事記]]や[[日本書紀]]があるが、[[韻文]]ではないため叙事詩とは呼ばない。『[[平家物語]]』などの軍記物も叙事詩的な文芸と言える。また、[[アイヌ]]の[[ユーカラ]]もこのようなものであり、英雄の冒険譚も多く含まれる。[[ダンテ・アリギエーリ|ダンテ]]の『神曲』は形式上は叙事詩だが、英雄譚ではなく筋を持たない。
 
韻文という条件があるため、日本には厳密な意味での叙事詩は存在しないが、代わりに和歌を含みこんだ「[[歌物語]]」が成立したと考えられる。『[[源氏物語]]』なども、和歌を含んでいるために一級文芸として評価されてきた。[[散文]]で書かれる時に叙事詩から小説へ変化するとされ、西洋では[[2世紀]]の『[[ダフニスとクロエ]]』、[[ペトロニウス]]の『[[サチュリコン]]』で既に散文化が見られる。
 
[[小西甚一]]は『日本文藝史』で、日本は英雄叙事詩を持たないと述べている。