「高々 (数学)」の版間の差分

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[[数学]]において、'''高々'''(たかだか)という表現は、英語の at most に対応した厳密な意味を持つ用語である。
「多くとも」、「以下」と同義であるが、文脈によってはこれらよりも好まれる場合もある(例:「高々[[可算集合|可算]]」とは言うが「可算以下」とは言わない。)
 
== 意味 ==
例えば、「xは高々2である」という表現は「1つxは多くとない、1つ、2つのうちのいずれかである」ということ事、すなわち「x≦2」を意味する。これは、「2つ以下」という表現同様置き換えが可能である。また、「高々[[可算集合|可算]]」は「有限個(1つもないというケースを含む)または可算無限個である」ということを意味する。すなわち、[[集合]] ''X'' が高々可算であるとは、''X'' から[[自然数]]全体への集合 '''N''' への[[単射]]が存在することを意味する。これについては通常「可算以下」といった表現はしない。単に「可算」と言った場合も、数え上げることができるという意味で「高々可算」と同じ意味である場合もあるが、「可算」が可算無限のみを意味する場合もあるので、有限個でもよいということを明確に示したい場合に「高々可算」という表現が好まれる。
 
== 使用例 ==