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{{出典の明記|date=2011年4月}}
[[File:Flywheel.JPG|thumb|right|250px|フライホイール([[4G63]]エンジン用)]]
'''フライホイール'''({{lang-en-short|flywheel}})は、回転する機構の動きを安定化させるなどの働きを持つ機械要素である。日本語では'''弾み車'''、'''勢車'''(いずれもよみは「はずみぐるま」)という。
 
== 概要 ==
フライホイールは、物重心に回転軸が通った慣性としてはで、[[慣性モーメント]]の大きい[[円盤]]ないし[[回転体]]であさは組み込まれ(回転軸が重心を通っ機械に応じ設計さば、る。機械の回転体である必然性はない速度急速に変化しようと作用した場合その回転ほうがなにかと都合が良い)。慣性モーメント大きいほど必要物体の[[回転トルク]]([[自転]])運動というは大きくなる。わずたちなトルクの変動大きな[[角運動量加速度]]と、[[運動エネルギー]]を保存するのその働発生して回転速度が短時間に大である。エネルギーを保存く変化する目的機械場合でのをフライホイールと言うによって回転系の慣性モーメントを増やすことが多く、角運動量で回転速度保存変化を緩やかよる[[ジャイロ効果]]を目的とする同様のものはジャイロと言う([[ジャイロスコープ]]など)
 
あるいはフライホイールを回転させることで[[運動エネルギー]]を蓄えて、別の機械要素にトルクを与えるエネルギー源として利用する構成もある。
{{独自研究範囲|date=2011年9月|フライホイールの性質は、[[電気回路|線形電気回路]]における[[コイル]]の性質と類似している。この場合、[[回転数]]と[[電流]]、[[トルク]]と[[電圧]]、フライホイールの[[慣性モーメント]]とコイルの[[インダクタンス]]、フライホイールが持つ[[回転運動]]エネルギーがコイルが作る[[磁場]]エネルギーと等価な概念と言える。}}
 
機構の回転を安定化させるほかにも機能を持たせる場合があり、形状は[[円盤]]ないし[[回転体]]を基本として、他の部品を固定して回転させる要素や歯車、手で操作する際に把持するための要素を持つものがある。
 
== フライホイールの主な応用例 ==
; リアクションホイール
{{see|リアクションホイール}}
: [[ジャイロ効果]]を発生させる円盤で、回転速度を一定に保つためにそれ自身がフライホイールとして十分な慣性モーメントを持つように設計される。
; [[レコードプレーヤー]]
: レコードプレーヤーなどそれのようなターンテーブルは安定した回転を要求されるターンテーブルは自身が大きな慣性モーメントを持つフライホイールとして働くよう設計され、回転の安定に寄与する。
; 足踏み式[[ミシン]]
: 足踏み式ミシンのベルト式駆動機構の輪はフライホイールとして作用し、足踏みの力が乱れてもミシンの機構を安定して駆動し、また、ミシンの機構における負荷の変動を吸収するよう作用する。
; [[クランク (機械要素)|クランク]]
: 往復運動を回転運動に変換するクランクにおいては、最上端と最下端に[[死点]]が存在していて回転力が働かなくなる。フライホイールを使うことによって、死点においても滑らかに回転を続けられるようにする。
;; 足踏み式[[エンジミシン]]
:: 足踏み式ミシンのベルト式駆動機構の輪はフライホイールとして作用し、クランク角によってトルクが変化する足踏みの力が乱れてもミシンの機構を安定して駆動し、また、ミシン縫製する布機構厚みや硬さおける負荷の変動を吸収するよう作用する。
: エンジンの部品として使う場合、4ストローク・エンジンでは吸入・圧縮・爆発・排気のサイクルに伴い発生する細かな出力変動を抑制する働きを持つ。また上述のクランクの死点の対策の意味もある。重いほうがエンジン回転の滑らかさは増すが吹け上がりは悪くなり、軽くするとエンジンの吹け上がりは改善するが坂道などで失速し易くなる特徴がある。また、軽い方が回転に係る慣性が弱い為、エンジンブレーキの効きが強くなる。一般的には、スポーツ走行を主眼として開発された車のフライホイールの方が軽く作られている。
;; [[エンジン]]
: 素材は通常の場合[[鋳鉄]]が用いられるが、軽量化を図る際には[[クロームモリブデン鋼]]を用いた物を使う事も多い。近年では[[アルミニウム合金]]製のさらに軽量化されたものも登場してきた。
:: エンジンの部品として使う場合、4ストローク・エンジンでは吸入・圧縮・爆発・排気のサイクルに伴い発生する細かな出力変動を抑制する働きを持つ。また上述のクランクの死点の対策の意味もある。重いほうがエンジン回転の滑らかさは増すが吹け上がりは悪くなり、軽くするとエンジンの吹け上がりは改善するが坂道などで失速し易くなる特徴がある。また、軽い方が回転に係る慣性が弱い為、エンジンブレーキの効きが強くなる。一般的には、スポーツ走行を主眼として開発された車のフライホイールの方が軽く作られている。素材は通常の場合[[鋳鉄]]が用いられるが、軽量化を図る際には[[クロームモリブデン鋼]]を用いた物を使う事も多い。近年では[[アルミニウム合金]]製のさらに軽量化されたものも登場してきた
; [[無停電電源装置]]
: 円盤を超高速回転させ電気エネルギーを回転の運動エネルギーとして貯蔵し、瞬間停電時には回転の運動エネルギーを電気エネルギーに変換して、電源を供給するタイプの無停電電源装置がある。内蔵バッテリーを持たないので、バッテリー交換などのメンテナンスが不要となるメリットがある。[[アメリカ合衆国|アメリカ]]ではこのシステムを組み込んだ[[ガスタービンエンジン#鉄道車両|ターボトレイン]]の研究が行われている。