「K-Pg境界」の版間の差分
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[[ファイル:Chicxulub radar topography.jpg|thumb|right|K-T境界:チクシュルーブ・クレータ(Chicxulub Crater)]]
アル
北アメリカのK-T境界の粘土層中には、高熱で地表の岩石が融解して飛び散ったことを示すガラス質の岩石[[テクタイト]]とそれが風化してできたスフェルール、高温高圧下で変成した[[衝撃石英]]も発見されており、これらはすべて、隕石衝突時の衝撃により形成されたと考えられている<ref group="注釈">テクタイト、スフェルール、衝撃石英は火山の噴火でも形成される。しかしK-T境界で見つかる衝撃石英は火山噴火で作られたものと異なり、より強い衝撃を受けた痕跡が残っていた(ウォルター・アル
[[1980年]]の論文では、全世界に撒き散らされたイリジウムの量やK-T境界層の厚さを元に落下した隕石の大きさを計算し 直径10プラスマイナス4km程度と算出した<ref>松井孝典「絶滅恐竜からのメッセージ」 (2002) P37 </ref>。しかし 落下したことの最も確実な証拠であるクレーターは当時発見されなかった。調査が進むに連れて、K-T境界層の厚さから北アメリカ近辺に落下したらしいという点と、カリブ海周辺およびメキシコ湾周辺のK-T境界層で津波による堆積物が多く見つかることから、落下地点はこの近くにあると推定されるようになった<ref>松井孝典「絶滅恐竜からのメッセージ」(2002) P51</ref>。
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