「ゲームギア」の版間の差分

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|ロゴ =
|画像 = [[画像:GameGear.jpg|center|250px]]
|画像コメント = ゲームギア
|メーカー = [[セガ|セガ・エンタープライゼス]]
|種別 = [[携帯型ゲーム|携帯型ゲーム機]]
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== 概要 ==
前年の[[1989年]]に発売して大ヒットしていた、[[任天堂]]の[[ゲームボーイ]]に対抗する形で発売。発売時から一貫してカラー液晶を採用していることを大きくアピールしており、発売時に放映の[[イッセー尾形]]を起用したTVCMでも、「で、君は白黒なの?つまんないね」「やっぱゲームはカラーじゃないとつまんない」と語ったりと、対抗機種であるゲームボーイを強く意識した[[比較広告]]が展開されていた。
発売時に放映の[[イッセー尾形]]を起用したTVCMでも、「で、君は白黒なの?つまんないね」「やっぱゲームはカラーじゃないとつまんない」と語ったりと、対抗機種であるゲームボーイを強く意識した[[比較広告]]が展開されていた。
 
本機に採用のカラー液晶は[[STN液晶]]と呼ばれるものであるが、当時としてはコストが高く消費電力の多いバックライトが必須だった為、市販の乾電池ではバッテリーの持ちが悪く、連続稼働時間は[[アルカリマンガン乾電池|アルカリ乾電池]]6本で約3時間程度だった。また、ゲームによっては液晶の残像が目立つものもあった。
 
== TVチューナーパック ==
オプションとして発売されていた『TVTVチューナーパック』をカートリッジスロットに装着することで、VHFおよびUHFのTV放送の受信が可能となり携帯テレビとしても使用できた。初期型はラジオの指針を合わせるかのように手動でチャンネルのチューニングが必要だったが、後期型ではチューニングを自動で行なえるように改良された。別売のカーアンテナを外部アンテナ端子に接続すれば、車などでの移動中でもテレビ放送を受信することも可能できた
 
また、TVチューナーパック本体にはビデオ入力端子が搭載されており、他の据え置き型のテレビゲームやビデオカメラの映像信号をゲームギアの液晶ディスプレイに表示することもできた。
 
== 市場の推移 ==
アウトドア向けの携帯ゲーム機としては、対応機種のゲームボーイと比較するとバッテリーの持続時間が極端に短いことや、ほぼ同じ[[コンピュータ・アーキテクチャ|アーキテクチャ]][[セガマークIII]]からの移植タイトルが多く、新規でのキラータイトルに恵まれなかったことから、先行していたゲームボーイの市場を大きく切り崩すことができず、途中、TVCMや広告に[[高橋由美子]]を起用するなど広報面でテコ入れも計られたが、日本国内では中々普及が進まなかった。
 
市場が沈みかけた矢先に、当時メガドライブでヒットしていた『[[ソニック・ザ・ヘッジホッグ]]』や『[[ぷよぷよ]]』の移植などでやや持ち直す。また、[[1993年]]には15,800円、[[1994年]]には本体カラーの新色発売に合わせて13,800円へと希望小売価格を値下げし、カラーの携帯型ゲーム機としては手頃な価格帯になったことや、ソフト1本をセットにした「ゲームギア・プラス1」、[[コカ・コーラ]]社とのタイアップで『コカ・コーラキッド』のキャンペーンを行うなどして一定の支持を得る。結果、普及台数の割には長期間といえる[[1996年]]12月まで、新作ゲームの供給自体は続けられた。
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1996年3月以降はHE事業部から[[セガトイズ|トイ事業部]]に移管し、機器名称を'''キッズギア'''(KID'S GEAR)に変更。アニメ版バーチャファイターのキャラクターを配した本体や、『[[ドラえもん]]』、『[[怪盗セイント・テール]]』などのキャラクターゲームを発売するなど低年齢層に焦点を当てた販売戦略を取った。しかし、当時は携帯ゲーム機市場自体が低迷していたこともあり、ゲームギア自身の後継機は登場せずに終わる。海外では[[ノーマッド (ゲーム機)|ノーマッド]]という名で携帯機版[[メガドライブ]]が出ているが、日本では発売されなかった。<!--携帯ゲーム機市場が『[[ポケットモンスター]]』の爆発的人気により息を吹き返すのは、ゲームギアが市場から殆んど消え去っていた後の1997年以降。-->
== スペック ==
ハードウェアのスペックは、同社が過去に発売した[[セガ・マークIII]]をベースとしたものであり、解像度が低い事と発色数が多い事を除けばほぼ同等である。ハード的にほぼ同じアーキテクチャであることから、初期はマークIIIからの移植タイトルが多く、また、セガ非公認ではあるが、海外版マスターシステム用ソフトが遊べるようになるアダプタ「マスターギアコンバータ」も発売されていた。
* CPU - [[Z80]]A(3.58MHz)
* RAM - 8KB
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通常のブラックの他にパールホワイト、レッド、ブルー、イエロー、スモークがある。
* 1991年4月26日、パールホワイト発売
* 限定1万台で発売。本体と同じパールホワイトのTVTVチューナーを付属し、本体とTVTVチューナーをまとめて収納できるホワイトカラーのキャリングケースがついている。34,800円。
* 1994年11月11日、ブルー、イエロー、スモーク発売
* 定価が13,800円に変更される。