「セイの法則」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
20行目:
セイの法則に相対する考え方として、同時代に発生した一般過剰供給論争における、[[トマス・ロバート・マルサス|マルサス]]や[[ホブソン]]らの[[過少消費説]]がある。また彼らを先駆者とした<!--この考えを発掘することで継承した-->[[ジョン・メイナード・ケインズ]]による<!-- 短期では価格調整が行われない、ということに基づいた、:←これはケインズの考え方ではないと思うんですが -->[[有効需要の原理]]がある。ケインズは[[投資]]需要によって消費性向とあいまって経済全体の供給量がマクロ的に決定されると主張した。また[[貯蓄投資の所得決定理論]]において、セイの法則が貯蓄(供給)は常に投資(需要)されることで両者が一致すると説明した貯蓄投資の利子率決定理論を批判し、むしろ投資に見合うように貯蓄が決まることを主張した。
 
セイの法則として著名な「供給はそれ自らの需要を生み出す」という文言について、[[ポール・デビッドソン]]{{enlink|Paul Davidson (economist)|Paul Davidson}}によればセイのオリジナルではなく、[[1803年]]にイギリスの経済学者[[ジェームズ・ミル]]がセイの著作を翻訳するさいにそのような要約が登場したと指摘する。またセイら古典派の貨幣観をすでに「ヴェール」と呼んだのはミルあるとする。
 
==命題としての「セイの法則」==