「Α-アマニチン」の版間の差分

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[[下痢]]と[[痙攣]]が最初の徴候で、それを過ぎると一時的な鎮静期がある。その後、4–5日の間に肝臓と[[腎臓]]の細胞を毒素が徐々に破壊することで[[機能不全]]を引き起こす。通常、キノコの摂取から約1週間で死に至る。中毒者のうち約15%は、およそ10日で[[腎不全]]、[[肝不全]]、[[昏睡]]、[[呼吸困難]]などが進行し、死に至る。全中毒者の5割は死に至り、回復後も[[後遺症]]が残ることが多い。
 
早期の診断は対処が難しくなりがちで、主に対症療法(胃洗浄、[[活性炭]]吸着、急速輸液)が取られる。また、臨床的に未確立であるがアマトキシン類(による多臓器不全)に対処するために[[ペニシリン]]および[[セファロスポリン]]の誘導体を含んだ種々の薬剤で治療がなされる。機能障害が深刻な場合は同所性肝移植を行うことすらある。
 
アマニチン中毒を治療する最も信頼できる方法は、摂取の直後に胃を洗浄することである。しかし、この方法を用いるには中毒症状が発現し、摂取が発覚するのが遅過ぎるのが問題である。