「地底戦車」の版間の差分

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なお、艦船や航空機の先端にドリルが付いているものもあるが、便宜上それらの一部についても言及する。
 
==歴史==
地底世界探検の憧れは19世紀末からあり、[[ジュール・ヴェルヌ|ヴェルヌ]]の「[[地底旅行]]」では[[洞窟]]をたどって地底探検を行っている。能動的に掘削を行うためのメカは、小説では「[[ペルシダー・シリーズ|地底世界ペルシダー]]」([[1922年]]、[[エドガー・ライス・バロウズ|バロウズ]])に鉄モグラ(Iron Mole)が登場するなど、20世紀初頭には既に登場している。
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昭和16年([[1941年]])に[[海野十三]]が発表した少年向けSF作品「未来の地下戦車長」は、地底戦車(作中では地下戦車)の開発を目指す少年技師が数々の困難を乗り越えていくもので、地底戦車の持つ問題点([[#実用性|後述]])が既に指摘されている。
 
戦後になると自由なSF作品が日本でも発表されるようになり、前述の小松崎茂は「[[地球SOS]]」を発表し、その中で地底戦車をイラストとともに登場させている。また、本格的な特撮を使用したSF映画も製作されるようになり、[[東宝]]は小松崎をコンセプトデザインに迎え、「[[地球防衛軍 (映画) |地球防衛軍]]」「[[海底軍艦 (映画) |海底軍艦]]」を製作する。これらに登場した地底戦車型ロボット怪獣「[[モゲラ]]」や地海空併用潜水艦「[[轟天号]]」はリメイク作品にも登場するほか、[[氷河戦士ガイスラッガー|ソロン号]]や[[恐竜大戦争アイゼンボーグ|アイゼンボーグ号]]等、ドリル付航空機などの亜種をも産み出している。
 
1960年代まではあまり外国の作品には登場してこなかったが、1966年に放送された[[イギリス]]の「[[サンダーバード (テレビ番組)|サンダーバード]]」では「モグラー」(Mole)が登場し、[[今井科学]]から「ジェットモグラ」の商品名で発売された[[プラモデル]]とともに人気を博した。なお、1976年に「地底世界ペルシダー」が「[[地底王国]]」として映画化された際には、サンダーバードの旧スタッフによって製作されたためジェットモグラに酷似した鉄モグラが登場している。
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同時期、[[緑商会]]が発売した「地中戦車モグラスシリーズ」はオリジナルデザインの地底戦車で、前述のジェットモグラとともにプラモデルの中で地底戦車ブームを担うこととなる。
 
その後、[[円谷プロ]]の[[ウルトラシリーズ]]では[[ウルトラマン]]のペルシダーや[[ウルトラセブン]]のマグマライザーなどの車両が登場するが、[[1971年]]の[[帰ってきたウルトラマン]]以後の作品では単発の出演しか用意されない状態が続く。
 
また、1970年代中盤以降の巨大ロボットアニメブームでは「[[ゲッターロボ]]」のゲッター2が片腕にドリルを装備して自由に地中を進む描写がされており、これ以後も「[[超電磁ロボ コン・バトラーV|コンバトラーV]]」や「[[超人戦隊バラタック|バラタック]]」など、ロボットがそれまでの戦車に代わる役割を果たしている。
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===ロードヘッダ、ブームヘッダー===
[[三井三池製作所]]や[[カヤバシステムマシナリー]]等の土木機械メーカーは、坑道掘削用に[[自由断面掘削機]](それぞれの商品名はロードヘッダ、ブームヘッダー)を開発している。正面からの外観は螺旋型ボーリングビットやキャタピラのためにまさに地底戦車然としているが、側面の外観はブームの長さから地底戦車よりも[[メーサー兵器#メーサー殺獣光線車|メーサー殺獣光線車]]を思わせるものである。
 
===ロックドリル===
[[古河ロックドリル]]のドリルジャンボ、ワークステーションは幾つもの可動式のアームを持った掘削機械で、掘削やシールドの設営など作業に応じてアームを使い分けている。3ブームシャフトジャンボは[[機動警察パトレイバー]]に登場する「ぴっけるくん」を思わせる外観であったり、[[樋口真嗣]]がワークステーションの作業の様子を特撮映画風に構成したPVを監修しているなど、巨大ロボ然とした外観が特徴である。
 
==参考文献==