「雷サージ」の版間の差分

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SCCKAHAN (会話 | 投稿記録)
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[[落雷]](対地[[放電]])であれば、[[雷雲]]と[[大地]]との間に形成されている、いわゆる放電[[回路]]の一部、すなわち、落雷地点の[[インピーダンス]]により、落雷地点の[[電位]]が上昇、近傍の不均一なインピーダンスに従って落雷地点から各方向に、雷の[[電気エネルギー]]が減衰([[熱]]変換)されるまで、瞬間的あるいは断続的に、不均一な減衰振動電流を生じる。この回路中に架設(架空)された[[電線]]などがあり、ここに落雷を受けると、電線にはそのインピーダンスに従った電流が生じる。また[[集合住宅]]や[[建築物]]の[[避雷針]]に落雷した場合などでは、落雷電流の一部がその[[接地]]を経由して建物内の電気機器などに回り込むことがある。これらをまとめて「直撃雷サージ」という。
 
[[稲妻]]は放電であるため、稲妻により形成される[[電磁パルス]]により、架設された電線などには[[電磁誘導]]により[[誘導電流]]が生じる。また、雷雲同士内や雷雲間で放電(雲放電・雲間放電)を生じた場合、たとえ落雷に至らなくとも、雷雲とその直下の大地との間に蓄積されていた[[電荷]]量が変わり、雷雲と大地の間にある架設された電線などに「拘束」されていた電荷が電線を流れる。さらに[[樹木]]や[[地面]]に落雷した場合などでは、猛烈な電磁界により、その近傍の電線などに電流を生じる。これらをまとめて「誘導雷サージ」という。
 
雷の多い地方では被害が多く、落雷地点およびその近傍のみならず、電線などを通じて雷サージが遠方まで伝搬し、比較的広範囲に被害が及ぶことがある。