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'''堺打刃物'''(さかいうちはもの)とは、[[大阪府堺市|]][[堺市]]、[[大阪市]]およびその周辺地域で発達した[[鍛造]]技術と研ぎの技術による製法で作られる[[刃物]][[金工品]]。[[包丁]]や[[鋏]]がげられる。プロの和食の料理人の多くが堺打刃物の包丁を使用しているとされるが、家庭では魚を捌く習慣が無くなったことから、切れ味が必要なくなり、錆びずに管理し易い[[ステンレス]]の包丁が普及している。
 
「堺刃物」と「堺打刃物」は「刃物商工業協同組合連合会」の登録[[商標]]。
 
== 歴史 ==
[[室町時代]]の頃に[[南蛮貿易]]を通じて堺から国内に[[輸入]]された[[煙草]]を刻む[[煙草包丁]]が[[天正年間]]ごろから堺周辺で生産されたことが始まりとされる。[[天文12年]]([[1543年]])に[[ポルトガル]]人によって[[鉄砲]]を始めとして、煙草などの南蛮渡来品が国内に伝わる。当時の堺は、その後に国内でも生産される[[鉄砲]][[産地]]として[[織田信長]]をはじめとする権力者にも注目されるほど鉄工の技術力が高く、[[煙管]]用にたばこを細く糸状に刻む切れ味の鋭い刃物の技術は注目されてきた。
 
[[江戸時代]]には[[徳川幕府]]が品質の高さを認め、他の産地のものと区別するため、極印「堺極」を附して専売し、全国に普及する。江戸時代中期の元禄時代に[[出刃包丁]]などの包丁堺の鍛冶職人が開発し、現在の包丁の種類がほぼ出そろう。
 
== 製造工程 ==
堺打刃物はの製造工程は大きく分けて鍛冶、研ぎ、柄付けの3つの3工程があり、それぞれの職人が専門の技術をもって生産する[[分業制]]である。
鍛冶の工程では地金(軟鉄)と刃金(鋼)の2種類の異なる鋼材を接着する刃金付け、整形した熱い包丁種を徐々に熱を冷ます焼きなまし、750~800度に加熱して水に浸けて一気に冷す焼き入れ、さらに包丁種を再び炉に入れ160~180度にする焼き戻しなど、刃金の硬度を高めて切れ味を鋭くするとともに、地金に粘りを持たせて欠けにくい刃にする鍛造技術を備える。
 
== 切れ味 ==
ステンレスの包丁の硬度は56GPa程度とされているが、堺打刃物は62GPa程度とされる<ref name=koudo>100GPaは[[ダイヤモンド]]の硬さを表す。</ref>
 
== 脚注 ==
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{{デフォルトソート:さかいうちはもの}}
[[Category:金工品刃物]]
[[Category:大阪府の文化]]
[[Category: 経済産業大臣指定伝統的工芸品]]
[[Category:地域団体商標]]
{{Japan-culture-stub}}