「酸化チタン(IV)」の版間の差分

 

600 {{℃}}以上では[[水素]]ガスにより部分的に[[還元]]され、青色のチタン(III)の混ざった酸化物を生成する。ただし[[酸素]]に触れると速やかに酸化チタン(IV)に戻る。従って、酸化チタン(IV)に担持した[[貴金属]]触媒を高温で水素還元すると、[[SMSI]] (Strong Metal Support Interaction) を発生しやすい。900℃以上の水素中で還元した場合は、濃青色の不定比組成の酸化チタンTiO_x（x=1.85～1.94）を生成する<ref>I. Tsuyumoto, H. Uchikawa, J. Mat. Sci. Lett. 19, 2075-2076 (2000).</ref>。常温常圧で酸素に触れても安定である。この組成では斜方晶系の結晶構造をもち、熱電変換能を示す<ref>I. Tsuyumoto, T. Hosono, M. Murata, J. Am. Ceram. Soc. 89, 2301-2303 (2006).

 

== 製造 ==