「伊予丸」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m 加筆と訂正
m 訂正
10行目:
全長は[[紫雲丸|瀬戸丸]]型の76.45m、初代[[讃岐丸 (初代)|讃岐丸]]の78.00mより10m以上も長い89.40mと大型化されたうえ、甲板室が船体全体にわたって設置されたため、旅客定員は1800名と大幅に増加した。貨車は船首積みおろしで、船内の軌道は3線でワム換算27両積載。航海速力15.25ノットで、宇野高松間を60分で運航可能であった。
 
操舵室が1961年就航の初代[[讃岐丸 (初代)|讃岐丸]]より1層高い航海船橋に設置されたうえ、全周にわたり窓が設置され、混雑する備讃瀬戸での360度の監視が可能であった。また、初代讃岐丸よりも更に前方に設置され、係船ウインチや船首防波板の開閉、ヒーリングポンプの操作もここから行われた。このため、船首部を欠落したようなユニークな形となった。
 
操舵室内の配置は、左舷寄り前面窓際にウインチ操作盤、右舷寄り前面窓際に可変ピッチプロペラ翼角制御レバーやバウスラスター翼角制御装置をまとめたプロペラ操作盤が設けられた。バウスラスターの操作は、青函連絡船津軽丸型では翼角指示/追従方式であったが、伊予丸型では左右に倒れるレバースイッチ操作で、津軽丸型の非常操縦用レバーと同様のものであった。