「脱植民地化」の版間の差分

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==== 日本 ====
[[日本]]は近代において主に東アジアで広域支配を行い、[[台湾]]、[[朝鮮半島]]などを領有し、多くの[[内地人]]を入植させた。また第二次世界大戦中にはアジアの広範な地域を占領し、中国に侵攻し、戦争中だけではあったものの、[[ベトナム仏印]]、[[香港]]、[[フィリピン]]、[[ミャンマー|ビルマ]]及び[[インドネシア蘭印]]などのヨーロッパ植民地を奪取した。[[1945年]]の[[連合国 (第二次世界大戦)|連合国]]への降伏以後、日本はこれらの支配地域を全て失った。ただし、日本は[[千島列島]]南部([[北方領土]])は[[ソビエト連邦]]により不法占拠されている自国の領土であると主張している。
 
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==== 中国 ====
[[清|大清帝国]]以来、中国の王朝は[[チベット]]に対する宗主権を主張しており、清は本来のチベットの東部・東北部([[アムド]]、[[カム]]両地域)に対して支配をおよぼし植民地化していった。それに対し、チベット中央部の[[ウー・ツァン]]を支配していた[[ガンデンポタン|チベット政府]]は[[独立宣言|独立を宣言し]]、チベット全域にわたる主権を主張した。[[中華人民共和国]]は[[1950年]]にチベットに軍事侵を行い、さらに[[1959年]]にはチベット全土を完全にその支配下に置いた。[[21世紀]]に入った現在も[[東トルキスタン]]、チベットは脱植民地化されておらず、[[亡命政府]]を樹立して中国政府に対して抗議活動を行っている。
 
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! [[1945年]]
|| [[日本]] || [[朝鮮半島]]を支配統治していた日本の連合国への降伏後、[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]を[[ソビエト連邦|ソ連]]が[[大韓民国|南朝鮮]]を[[アメリカ合衆国]]が統治する。
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| || [[日本]] || [[台湾]]を支配統治していた日本の連合国への降伏後、[[中華民国]]が支配する。
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! [[1946年]]
|| [[アメリカ合衆国]] || [[フィリピン]]の独立がアメリカ合衆国により承認される。フィリピンは[[1898年]]の[[米西戦争]]におけるスペインの敗北以後、アメリカ支配下にあった。
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| || [[イギリス]] || イギリスが[[国際連合]][[信託統治]]制度による支配統治を放棄し、旧[[トランスヨルダン首長国]]{{enlink|Transjordan}}(現[[ヨルダン]])がスルタンである[[ハーシム家]]の独立王国となる。
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! [[1947年]]
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|| [[南アフリカ]] || [[ナミビア]]が南アフリカより独立。
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| || [[アメリカ合衆国]] || もとドイツ帝国及び大日本帝国の植民地[[委任統治]]領であり、その後、アメリカ合衆国の[[信託統治]]領であった[[信託統治#太平洋諸島|太平洋諸島]]の信託統治の終了が[[国際連合安全保障理事会]]により最終的に承認される(実質的には[[1986年]]に統治終了)。[[マーシャル諸島]]と[[ミクロネシア連邦]]の独立が最終成立。
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! [[1994年]]
|| [[アメリカ合衆国]] || [[パラオ]]独立。大日本帝国の委任統治領であった後、国連の信託統治領としてアメリカ合衆国が支配統治し、[[1981年]]より自治政府がおかれていた。
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! [[1997年]]
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=== 入植者 ===
脱植民地化は、多くの人々が入植した植民地においては、それも特に何世代にも渡ってその地に定着している場合、易しい問題ではない。この人々は、一般的には本国へ帰還させる必要があり、しばしば財産の多くを失うという事態を伴う。例えば、旧フランス領であった[[アルジェリア]]の脱植民地化では、ヨーロッパ人及びセファルディ系ユダヤ人の人口が多かったため、事態は特に困難を窮め、アルジェリアの独立の際に彼らの多くはフランスに退避した([[ピエ・ノワール]]参照)。また、[[ジンバブエ]](旧[[ローデシア]])では、[[ロバート・ムガベ]]大統領が[[1990年代]]より白人農場主を攻撃対象とし、その資産を強制接収している。満、朝鮮、台湾に入植していた日本人も引き揚げと財産放棄を強いられ、特に満州地域では[[中国残留日本人|残留孤児]]問題を生んだ。一部の地域では、入植者の重要性があまりに大きかったり、現地民がもはや少数派となってしまったがために、脱植民地化がほとんど、あるいは全く不可能の地域すらある。これには例えば、イギリス系が優勢を占める[[ケイマン諸島]]や北米の入植者社会があたる。
 
=== 冷戦時代 ===