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'''ポリフォニー'''(polyphony)とは、複数の独立した[[声部]](パート)からなる[[音楽]]のこと。ただ一つの声部しかない「[[モノフォニー]]」の対義語として、多声音楽を意味する。
 
西洋音楽史上では[[中世西洋音楽|中世]]~[[ルネサンス音楽|ルネサンス]]期にかけてもっとも盛んに行われた。ただし、多声音楽そのものは西欧音楽・[[西方教会]]音楽の独創ではなく世界各地にみられるものであり、[[東方教会]]においても[[グルジア正教会]]は[[西方教会]]の音楽史とは別系統にありながら多声聖歌を導入していた。
 
ポリフォニーは独立した複数の声部からなる音楽であり、一つの旋律(声部)を複数の演奏単位(楽器や男声・女声のグループ別など)で奏する場合に生じる自然な「ずれ」による一時的な多声化は[[ヘテロフォニー]]と呼んで区別する。
 
なお、西洋音楽では、複数の声部からなっていてもリズムが別の動きでなければポリフォニーとして扱わないことが多く、この意味で[[対位法]]と重複する部分を持つ。
 
また、とりわけ西洋音楽において、主旋律と伴奏からなる[[ホモフォニー]]の対義語としても使われる。ポリフォニーにはホモフォニーのような主旋律・伴奏といった区別は無く、どの声部も対等に扱われる。