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== 五線記譜法 ==
五線を用いることにより、時間を水平軸に、[[音高]]を垂直軸にとって、二つの要素を分離したことが五線を用いた記譜法の大きな特徴である。世界で最も広まっていて誰にでも理解できる共通的な記譜法である。
 
五線を用いた記譜法の基本は、各種の[[音符]]と[[休符]]を五線上に置くことにある。五線の水平線は、音高を相対的に明示する。五線の水平線に相当する垂直線は普通[[小節]]線だけであり、水平線のようには細かく書かれないので、音符や休符を順次並べ、それの持つ[[音価]]によって時間を詳細に示す。
 
音高を絶対的に表すために普通[[音部記号]]を五線の左端などにおく。また、[[調]]を示し、その調の表記に便利なように、音部記号の次位に[[調号]]を置くことが多い。[[拍子]]記号はその次に置かれる。これらは五線の途中で変わるときには、そこに置かれる。[[音高]]の小さな[[半音]]単位の変化を示すためには、[[臨時記号]]を音符の左に置く。
 
音楽の要素は音高と時間の2要素ではないし、この2要素ですら五線と音符だけでは十分に表しきれないので、さまざまな補助的な記号を用いる。それらは[[演奏記号]]と総称するのが普通である。演奏記号には、文字を用いてことばによって示すものと、それ以外のマークやシンボルによるものとがある。(どちらも記号と呼ばれる。)