「照準器」の版間の差分

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:ネジを締めたり緩めたりして、銃の状態に合わせて照門を調整出来る物もある(アジャスタブル・リアサイト。フロントは機種によってはいくつかの高さが異なる物が用意されていることがある)。
; ピープサイト
:[[File:M16 rifle correct sight picture fig 4-18.png|thumb|right|350px|M16アサルトライフルのアイアンピープサイト。]]
: 主に[[小銃]]に標準装備されていることの多い照準器。'''環孔照門'''(かんこうしょうもん)などとも。基本はオープンサイトと同じだが、照門が溝ではなく穴になっている(ピープ=覗き)。近・中距離の精密射撃([[狙撃]])に適している<ref>長距離精密射撃では目標との距離に差があり過ぎて[[眼]]の[[焦点]]が合わず照準は困難となる。</ref>。
; ゴーストリングサイト
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: [[ハーフミラー]]などを用い(無限)遠方に照準用の光像を投影する。[[HUD]]。光像には十字線、円環、円状に並んだ光点などが用いられる。[[戦間期]]に開発・実用化され、従来の眼鏡式(テレスコピックサイト)に代わり軍用機の固定航空機関銃砲の照準器に使用され始めた。また第二次大戦後期には目標の未来位置を計算し、見越し角(リードアングル)を自動的に加える[[ジャイロ]]式が開発・使用され、戦後には[[レーダー]]と連動するものが実用化されている。
:; ドットサイト(ダットサイト)
::[[ファイル:Colt M4 MWS Carbine Iraq.jpg|thumb|right|170px|[[M4カービン]]のアッパーレシーバに取り付けられたドットサイトと、その後ろで折りたたまれたバックアップアイアンサイト、ハンドガード側面に取り付けられたレーザーサイト]]
:: 光像式の一種で、特に小火器に装着され照準用の光像が点(ドット)状の物がこう呼ばれ、赤色のドットを表示するものは特に「レッドドットサイト」とも呼称される。覗いたときに見える光のドットに目標を合わせて狙い、アイアンサイトやピープサイトが照星、照門を合わせるのに対しこちらは単純に点に合わせるだけなので、素早い照準が可能となる。
:: [[ファイル:Reflector reflex sight howard grubb 1901.png|thumb|170px|right|ドットサイトの光学構造]] ダットサイトは、原理的には光源から発せられた光をハーフミラーに投影することで実現している。構造が複雑で、[[発光ダイオード|LED]]や[[レーザー]]等を用いた機種ではバッテリーが必要なためメンテナンスが必要、[[三重水素|トリチウム]]の蛍光を利用した機種には寿命がある等の欠点がある。スコープのように筒型の外装を持つチューブ式と、外装を持たず、むき出しになったレンズにドットを映すオープン式の二種類がある。