「シティ・ホール (ロンドン)」の版間の差分

| current_tenants = [[グレーター・ロンドン庁・オーソリティー]]

'''シティ・ホール'''（{{lang-en-short|City Hall}}）は、[[大ロンドン市長]]と[[ロンドン議会]]から構成される[[グレーター・ロンドン庁・オーソリティー]] (GLA) の本部である。庁舎は[[タワーブリッジ]]に近くのい、[[テムズ川]]南岸の[[サザーク・ロンドン特別区|サザーク]]に位置している。設計者は[[ノーマン・フォスター]]で、GLAの設立から2年後の2002年7月に開庁した。

グレーター・ロンドン庁・オーソリティーは当初、設立されてから2年間は[[ウェストミンスター]]の[[マーシャム・ストリート]]に面するロムニーハウス (Romney House) に入居していた<ref>[http://legacy.london.gov.uk/view_press_release_a.jsp?releaseid=118 ]</ref>。ロンドン議会の会議は同じくマーシャム・ストリートにあるエマニュエル・センターで開かれていた<ref>[http://legacy.london.gov.uk/assembly/assemmtgs/2000/assem24may/agenda_24-05_2.jsp]</ref>。

シティ・ホールの庁舎は6500万[[スターリング・ポンド|ポンド]]の費用を投じて<ref>[http://docs.google.com/viewer?a=v&q=cache:Ijw0_MjOtlMJ:www.scottish.parliament.uk/business/research/briefings-04/sb04-60.pdf+construction+cost+of+GLA+city+hall&hl=en&gl=uk&pid=bl&srcid=ADGEESi4vu_Sk2l-MlW8fgbTuCZEj "SPICe Briefing" Retrieved on 2010-03-01]</ref>、以前は[[プール・オブ・ロンドン]]に接する波止場だっとして知られた場所へに建設された。庁舎はGLAの所有権はGLAには帰属せず、25年間の賃貸借契約により借用されている<ref>[http://www.london.gov.uk/learning/docs/inside_city_hall.pdf "Inside City Hall" Retrieved 2010-03-01]</ref>。その名称にも拘らず、シティ・ホールはシティ（[[w:City status in the United Kingdom|英国の自治体区分の地位の一つ]]）に所在するわけでも、具体的な公共サービスを提供するわけでもなくい。これは、しばしばグレーター・ロンドンと[[シティ・オブ・ロンドン]]（庁舎所在地はテムズ川北岸の[[ギルドホール (ロンドン)|ギルドホール]]）の混同を招いている。しかし、2011年6月に[[ボリス・ジョンソン]]市長が2012年の[[ロンドンオリンピック (2012年)|ロンドンオリンピック]]の開催期間について発表した際、庁舎を'''ロンドン・ハウス''' (London House) と呼んだことから、以後はこの名称が使用されるものと推測される<ref>[http://www.london-se1.co.uk/news/view/5238]</ref>。

グレーター・ロンドン庁・オーソリティーの前身は、[[グレーター・ロンドン・カウンシル]]および[[ロンドン・カウンティ・アカウンシル]]であり、その本庁舎は[[サウス・バンク (ロンドン)|サウスバンク]]上流部の[[カウンティ・ホール (ロンドン)|カウンティ・ホール]]に所在した。カウンティ・ホールの会議室は、2012年現在も完全な状態を保ったまま残されているが、高級ホテルやアミューズメント施設、水族館等の他用途における協約のために、GLAが使用することは出来ない。

建物は、独特の、球根のような形状をしている。これは、表面積を減らして[[省エネルギー|エネルギー効率]]を上げる]]為だとも噂されるが、エネルギー利用の測定結果によれば、この建物はエネルギー利用の点で全くもって非効率的であることが示されている<ref>[http://www.guardian.co.uk/environment/gallery/2008/oct/02/energyefficiency.carbonemissions?intcmp=239#/?picture=338198107&index=5] "Public Building CO2 Footprints Revealed" Retrieved 2011-11-25]</ref>。[[ダース・ベイダー]]の[[ヘルメット]]、不格好な[[卵]]、[[ワラジムシ亜目|ダンゴムシ]]や[[オートバイ]]のヘルメットなど、これまで様々な"モノ"と対比されてきた。前市長の[[ケン・リヴィングストン]]がそれを"glass testicle" (ガラスの[[精巣|金玉]]) に例えた<ref name="Deyen Sudjic">{{cite news | url=http://observer.guardian.co.uk/review/story/0,,518246,00.html | author=Deyan Sudjic | title=A thoroughly modernising mayor | publisher=The Observer | date=8 July 2001 | accessdate=23 January 2010}}</ref><ref name="BBC view">{{cite web | url=http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk/2129199.stm | title=Inside London's new 'glass egg' | publisher=BBC News| date=16 July 2002 | accessdate=23 January 2010}}</ref>のに対し、現市長の[[ボリス・ジョンソン]]は"The Glass Gonad" (ガラスの[[生殖腺]])<ref name="The Sunday Times">{{cite news | url=http://www.timesonline.co.uk/tol/news/politics/article5394230.ece | author= Stephen Robinson | publisher=The Sunday Times |title=Is Boris on an upward spiral at last? | date=28 December 2008 | accessdate=23 January 2010}}</ref>、あるいは、より丁寧に"The Onion"<ref>臀部を意味する[[スラング]]でもある。</ref>と例えた。設計者らは、テムズ川に掛けられた巨大な球のように見えたと言うも述べたが、実際の建物は従来型の建物と同じく、地面にしっかりと据わっている。

[[ニューヨーク]]の[[ソロモン・R・グッゲンハイム美術館]]のそれを思わせる、長さ500m の螺旋状の通路が建物の最上部まで昇っている。10階建ての建物の最上階は "London's Living Room"（ロンドンのリビングルーム）と呼ばれる展示・会議スペースとなっており、開放的な展望デッキもを備わえていることもあっており、時折、一般開放されている。通路からは建物内部を眺める渡すことが出来、その透明性を象徴付けている。設計者のフォスターは、[[ドイツ]]の[[国会議事堂 (ドイツ)|国会議事堂]]の改修（1999年）の際にも、似たような設計を施している。2006年、建物に[[太陽光発電]]装置を取り付けることが[[w:London Climate Change Agency|ロンドン気候変動局]]により発表された。

庁舎は、[[サザーク・ロンドン特別区|サザーク特別区]]の[[テムズ川]]河岸に位置する。より広い範囲を対象とする、{{仮リンク|モア・ロンドン|en|More London}}と呼ばれる開発事業の一環でとして整備された。最寄りの[[ロンドン地下鉄]]および[[ナショナル・レール]]の駅は[[ロンドン・ブリッジ駅]]である。

*[http://www.london.gov.uk/city-hall グレーター・ロンドン庁・オーソリティーによる紹介]