「シャシ (自動車)」の版間の差分

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[[自動車]]における'''シャシ''' (''Chassis'') は、自動車の車体(ボデ)を除くすべての機構を指す。シャーシ、シャシー、シャーシーとも表記される。
 
== 概要 ==
 
== 車の基本構成部分 ==
シャシ (chassis) は[[フランス語]]で「フレーム」(枠)のことであり、自動車の骨格となる[[フレーム形式 (自動車)|フレーム]]自体を指す。自動車初期に[[英語]]でも使われるようになり、シャシという用語は、フレームに[[エンジン]]、[[トランスミッション]]、[[ドライブシャフト]]、[[ディファレンシャル]]、[[ステアリング]]ギア、[[サスペンション]]など、一連の走り装置を組み込んだ『車の基本構成部分』となる「ローリングシャーシ」を指すようになった。この意味でのシャシは[[漢字]]で[[車台]](しゃだい)と表記される。これに対する用語はボディ(ボディ、ボデー)であり、漢字では[[車体]]である。
 
[[フレーム形式 (自動車)#セパレートフレーム|セパレートフレーム]]や[[フレーム形式 (自動車)#マルチチューブラーフレーム|マルチチューブラーフレーム]]方式では、ボデは構造の点からはまったく必要のないもので、単にシャシ上に乗っている覆いである。[[貨物自動車|トラック]]などの[[商用車]]を製造する[[自動車産業|メーカー]]は、シャシのみ、[[ダッシュボード (自動車)|ダッシュボード]]から前([[ボンネット]])とシャシのみ([[カウル]]シャーシ)、運転席とシャシのみ(キャブシャーシ)といった車両を出荷している。これにより、別途特別仕様のボデが架装できる。この例として、[[キャンピングカー]]、[[消防自動車]]、[[救急車]]など挙げられる。
 
=== 構成 ===
 
== 車の足回り部分 ==
[[モノコック|モノコック構造]]の車両では、フレームの役割はボデが担うようになり、独立したフレームはなくなった。モノコックボデにおいてのシャシとは、エンジン、パワートレインを除いたフロアパン、[[サスペンション]]([[車軸|アクスル]])、[[ステアリング]]などの『[[足回り]]部分』を指すようになっている。この場合、従来の『車の基本構成部分』を指すためには[[プラットフォーム (自動車)|プラットフォーム]]という用語が用いられることも多い。
 
=== プラットフォーム、シャシ、車台 ===
自動車開発の基本構成部品の意味でのシャシは、ボデを乗せ替えることで別の車種を派生させることができる。[[1970年代]]に[[フォード・モーター|フォード]]が、異なる種類の車種を開発するベースとなる『基本構成部分』をまとめて、「[[プラットフォーム (自動車)|プラットフォーム]]」と呼び始めた。その後、『基本構成部分』を指すシャシに代わる言葉として「プラットフォーム」を用いる自動車メーカーも増えてきた。プラットフォームはボデ以外の走行にかかわる『基本構成部分』を指す概念的な用語であり、具体的なパーツを指すものではない。概念的といわれる大きな要素がボデである。モノコック構造のボデは車を構成する大きな一つの構造体である。従来フレームが担っていた骨格相当の役割はボデの機能の一つであり、これはプラットフォームの一部で車の基本構造である。しかし、同じボデだが外見的な見栄えにかかわる部分(スタイル)などは具体的な個別の車種で変更される部分であり、これはプラットフォームには含まれない。
 
モノコック構造の場合、具体的な『基本構成部分』を意味するシャシはなく、概念的な『基本構成部分』としてのプラットフォームとして、具体的なボデ、エンジン、トランスミッション、パワートレイン、そして『足回り部分』としてのシャシが位置づけられる。また、フレーム構造では、概念的な『基本構成部分』をプラットフォーム、具体的な『基本構成部分』をシャシと表現することがあるがほぼ同義となる。
 
漢字表記の「車台」は具体的な『基本構成部分』を意味するシャシの日本語訳として作られたが、プラットフォームの説明のために、特に学術系で、概念的な『基本構成部分』を意味するプラットフォームを指して「車台」と紹介される場合がある。通常、具体的なボディを意味する用語である「車体」も、プラットフォームの「車台」と対比される場合には、概念的な意味での「車体」となる。
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