「脱亜入欧」の版間の差分

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'''脱亜入欧'''(だつあにゅうおう)とは、「[[第三世界|後進世界]]である[[アジア]]を脱し、[[ヨーロッパ]]列強の一員となる」ことを目的とした、[[日本]]における[[スローガン]]や[[思想]]である。
 
== 意味概略 ==
欧米列強が[[植民地]]戦争を繰り広げていた[[明治時代]]初期に、「[[富国強兵]]」と共に政府が実行した政策の根幹となった思想である。後の[[朝鮮半島]]や[[中国]]など、[[アジア大陸]]への侵略に至る流れの始まりと見ることもできる。
 
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一方、逆説的であるが「[[興亜論]](後の時代では「[[大アジア主義]]」)の考えこそが、中国・朝鮮への進出を押し進めた」という説も有力に主張されている。
 
== 中国・韓国での認識 ==
[[中国]]・[[韓国]]では、福澤諭吉が脱亜入欧を唱えて明治期の日本の世論を先導して日本の[[文明開化]]を推し進めた反面、中国・韓国に対する蔑視感や侵略主義、さらに[[第二次世界大戦]]へと導いた元凶にもなったと認識されている。
 
2012年4月29日、『[[サーチナ]]』は中国の検索サイト[[百度]]の掲示板に「中国は日本のように脱亜入欧できるか?」という[[スレッドフロート型掲示板|スレッド]]が立ったと報じた<ref>{{cite news|title=【中国BBS】中国は日本のように脱亜入欧できるか?|author=[[畠山栄]]編集担当|newspaper=[[サーチナ]]|publisher=Searchina|date=2012-04-29|url=http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?d=0429&f=national_0429_060.shtml&y=2012|accessdate=2012-06-15|language=日本語}}</ref>。スレのレスでは、「福澤諭吉が『[[時事新報]]』に有名な短文「脱亜論」を掲載して、[[中華思想]]や[[儒教]]を廃し、西洋文明を吸収して、アジアを脱しアジア諸国とは絶交することを主張した」との指摘がなされた<ref>{{Cite web|date=2012-04-27|url=http://tieba.baidu.com/p/1557597972|title={{lang|zh|中国能不能像日本那样脱亚入欧?}}|publisher=百度|language=中国語|accessdate=2012-06-15}}</ref>。
 
2011年12月16日、韓国の『[[毎日新聞 (韓国)|毎日新聞]]』は[[ジョン・インヨル]]論説委員の「脱亜と興亜〜福沢諭吉の残した「脱亜入欧」の亡霊がまだ日本を覆っている」というコラムを掲載した<ref>{{cite news|title={{lang|ko|[야고부] 脫亞(탈아), 興亞(흥아)}}|author={{lang|ko|정인열 (논설위원)}}|newspaper=[[毎日新聞 (韓国)|毎日新聞]]|publisher=imaeil.com|date=2011-12-16|url=http://www.imaeil.com/sub_news/sub_news_view.php?news_id=72790&yy=2011|accessdate=2012-06-15|language=韓国語|ref=ジョン2011-12-16}}</ref>。
 
== 脚注 ==
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* {{Cite book|和書|author=丸山眞男|authorlink=丸山眞男|editor=[[松沢弘陽]]編|year=2001|month=6|title=福沢諭吉の哲学 他六篇|series=岩波文庫|publisher=岩波書店|isbn=4-00-381041-4|url=http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/38/4/3810410.html|ref=丸山2001}}
 
== 関連用語項目 ==
*[[脱亜思想]]
*[[特定アジア]]