「フォールトトレラントシステム」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Melan (会話 | 投稿記録)
英語版からの翻訳
 
m HyperText Markup Language|
5行目:
フォールトトレラント性は個々のマシンの特性というだけではなく、マシン間の連携についての規則の特性でもある。例えば、[[Transmission Control Protocol|TCP]] は[[パケット通信]]ネットワーク内に不完全なリンクや高負荷のリンクがあっても信頼性の高い双方向通信ができるように設計されている。これは受信側でパケット喪失、パケット二重化、順序変更などがあるものとしてプロトコルが設計されているためであり、結果として通信性能が低下してもデータの正確性が損なわれないようになっているのである。
 
データ形式も同様な考え方を当てはめることが出来る。例えば[[HyperText Markup Language|HTML]]は[[上位互換]]を維持するよう設計されているため、新たな機能を使ったHTMLを古いブラウザが読み込んだとき、それを処理できないものとして捨てるのではなく理解できる範囲で表示することができる。
 
フォールトトレラントシステムにおける障害復旧は'''ロールフォワード'''(''roll-forward'')と'''ロールバック'''(''roll-back'')に分けられる。システムに障害が発生しエラーとなったとき、ロールフォワード復旧ではその時点のシステム状態で復旧を行い、処理をさらに先に進める。ロールバック復旧ではシステム状態を少しだけ前に戻して(例えば[[Checkpointing]]を使って)そこから処理を再開する。ロールバック復旧では、チェックポイント(戻す地点)と障害発生地点との間の処理は[[冪等]](何度実行しても一回実行したのと同じ)でなければならない。いくつかのシステムはエラーの種類やエラー発生箇所によってロールフォワードとロールバックを使い分けている。