「マツバラン目」の版間の差分

|門界 = [[シダ植物門界]] [[:w:Pteridophyta{{Sname|Pteridophyta]]|Plantae}}

*[[マツバラン科]] [[:w:Psilotaceae|Psilotaceae]]<br />（[[イヌナンカクラン科]] {{Sname||Tmesipteridaceae}}を含む）<ref name="Smith" />

'''マツバラン目'''（マツバランもく、''Psilotales''<!-- 科以上はイタリックにしない -->）は[[シダ植物]]の[[タクソン|分類群]]のひとつ。[[マツバラン科]]との1科からなる<ref name="Smith" />が、[[イヌナンカクラン科]]（マツバラン科に含めを分けることもある）からなる。日本には[[マツバラン]]1種のみが自生する。

従来の形態学的研究からは、分類学的位置は明確でなかった。形態の上からは、[[根]]や[[葉]]の[[分化]]が見られず、二叉分枝する茎だけからなる構造は維管束植物におけるきわめて祖先的なものと考えられる。そのため最初の陸上植物の形態をとどめたものとして、原始的な[[維管束植物]]とされる[[化石]]植物の[[リニア属]]（ (''Rhynia''）) に近縁と考えられたこともある。その点から、リニアやそれに類する植物を[[古生マツバラン類]]と呼んだこともある。

従来は葉が無いことなどから[[ヒカゲノカズラ植物門]]（[[小葉類]]）に含めた。現在もほとんどの書籍ではそのように扱われているが、最近では[[分子系統解析]]により[[大葉類]]の1系統であることが明らかとなった<ref name="Soltis" />。そのため、マツバランの原始的な形態は二次的なものと解釈して、[[ハナヤスリ類]]と合わせ、ひとつの綱（[[マツバラン綱]]、Psilotopsida）として、[[シダ植物門]]の中に含めるよう変わってきている。この見方にたてば、マツバランの原始的な形態は二次的なものと考えられる。

==脚注および参考文献==